サプライズに満ちた“新バットマン”誕生に立ち会え!『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はディテールまで鮮明な“IMAX推し”

コラム

サプライズに満ちた“新バットマン”誕生に立ち会え!『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はディテールまで鮮明な“IMAX推し”

巨大セットで撮影された、“もう一人の主役”ゴッサム・シティ

バットマンが活躍する舞台は、不正や犯罪が蔓延る巨大都市ゴッサム・シティ。世界一有名な犯罪都市と言って過言ないほどの知名度を誇るゴッサムだが、今作のマット・リーヴス監督は、最先端の高層ビルとクラシカルな装飾を施したゴシック様式の建物が混在する街としてまったく新たなビジョンを描きだした。これはフィクションを前面に出した幻想的な街並みのティム・バートン版や、シカゴを思わせるリアルな犯罪都市であるクリストファー・ノーラン版とはまた違う味わいだ。

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』をIMAXで観るべき理由とは?
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』をIMAXで観るべき理由とは?[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

建設途中のまま放置されたビルや薄暗い高架下、安いネオンに彩られた街角など、いたるところを舞台にストーリーが展開していく今作のゴッサムは単なる背景ではなく、もう一人の主役というべき存在感。それもそのはず、グリーンスクリーンの合成ではなく、細部に至るまで緻密に作り込まれた巨大セットでの撮影が中心となったとのことで、IMAXスクリーンで鑑賞すればまるでそこにいるかのように、街中に漂う閉塞的な空気感までもが味わえるはずだ。

巨大セットでの撮影は、CGでは醸せない空気感を作品に焼き付けた
巨大セットでの撮影は、CGでは醸せない空気感を作品に焼き付けた[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

闇や色彩のコントラストが、IMAXの圧倒的情報量でより鮮かに

もう一つ注目してほしいのが闇の描写。バットマンが暗躍するのは夜。暗闇から浮きでるようにゆっくりと姿を現すさまなど、高精細のIMAXではこの闇の階調までしっかり表現されている。特にバットマンとキャットウーマンの戦闘シーンは、間接照明を使った室内や闇のなかが多いが、IMAXスクリーンではコントラストや色彩がしっかり出ているため、映像から伝わってきたのは暗さではなく繊細な美しさ。立体感やスペクタクル面で注目されがちなIMAXの映像美だが、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』では、このフォーマットの圧倒的な情報量が生みだす、豊かな表現力を改めて思い知らされるだろう。


暗闇から浮きでるようにゆっくりと姿を現す姿は、IMAXの高画質で堪能したい
暗闇から浮きでるようにゆっくりと姿を現す姿は、IMAXの高画質で堪能したい[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & [c] DC

もちろんスペクタクルな映像も文句なしの大迫力。バットモービルによるカーチェイスをはじめ、激しい格闘シーン、バットマンがビルの屋上から街に向かってダイブする体感的なスタント、ゴッサムが崩壊の危機に見舞われるハイライトなど、パワフルなアクションシーンでもIMAXの威力を存分に発揮した。


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