BS松竹東急が開局!松竹と東急の強みを活かした番組編成で「伝統文化の継承と、新しいものへの挑戦」目指す

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BS松竹東急が開局!松竹と東急の強みを活かした番組編成で「伝統文化の継承と、新しいものへの挑戦」目指す

松竹と東急がタッグを組んだBSデジタル放送の無料チャンネル、BS松竹東急がいよいよ3月26日に開局する。3月24日にはセルリアンタワー東急ホテルでBS松竹東急開局記念特別企画ドラマスペシャル 「夜のあぐら ~姉と弟と私~」と番組編成に関する記者会見が行われ、井上真央、尾野真千子、村上虹郎が登壇。BS松竹東急株式会社代表取締役社長の橋本元、編成局局長の中村敦史も出席した。

BS松竹東急株式会社代表取締役社長の橋本元
BS松竹東急株式会社代表取締役社長の橋本元

開局を目前にして、橋本は「400年以上にわたって歌舞伎の伝統、また映画のパイオニアとして100年以上にわたって映画を作り続けてきた松竹と、渋谷で世界に向けてエンタテインメントを発信し続けてきた東急が、一緒になって本気で良質なエンタテインメントをお送りしようということで、誕生する放送局です」と説明。「伝統文化の継承と、新しいものへの挑戦」がモチーフとなると意気込んだ。

編成局局長の中村敦史
編成局局長の中村敦史

中村は「私たちがこだわるのは、上質なエンタテインメント」とコメント。編成コンセプトの1つ目として「伝統から革新まですべてを見せる映画」を掲げ、「松竹グループの豊富な映画資産を活用しながら、視聴者の方に無料でいい映画をお届けする」と語る。2つ目は「誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化」とのこと。「松竹は歌舞伎に造詣が深く、東急には渋谷の開発も含めて、様々な映画館、劇場を持っています。その2つを合わせて、劇場文化をお届けしたい」とアピールし、4月にはコクーン歌舞伎の放送も予定されているという。3つ目のコンセプトは「多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」だといい、「これまでテレビドラマを作ってきた方との作品だけではなく、たとえば舞台を手がけられてきた脚本家の方、映画の監督の方など様々な方々とコラボレーションして新しい作品づくりを目指したい」と語る。


「BS松竹東急だからこそ観られる、BS松竹東急でしか観られない番組」として、オリジナル番組にも力を入れていきたいという。滝藤賢一主演の家電SF時代劇「家電侍」や、志田未来&泉澤祐希によるハートフルグルメドラマ「いぶり暮らし」、さらには歌舞伎俳優の松本幸四郎と尾上松也の冠番組、「松本幸四郎が沼る!!」と「松也Pの○○○」といった歌舞伎俳優によるバラエティ番組、内海光司&佐藤アツヒロのキャンプ番組「こんなところでキャンパーズ!」など魅力的なコンテンツが用意された。中村は「色とりどりのオリジナル番組を取り揃えています」と胸を張っていた。

家族を演じた井上真央、尾野真千子、村上虹郎
家族を演じた井上真央、尾野真千子、村上虹郎

この日は、BS松竹東急開局記念特別企画ドラマスペシャル「夜のあぐら ~姉と弟と私~」から、井上、尾野、村上が会見に出席。本作は、父親の死に直面した主人公が、遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれるなかで家族という繋がりを再発見し、不器用ながらも前を向いて生きていこうとするヒューマンストーリー。原作・原案は、第126回芥川賞、第1回大江健三郎賞を受賞した長嶋有。監督・脚本は『鈴木家の嘘』(18)の野尻克己が務めた。

BS松竹東急の開局記念作品を彩る主演に抜てきされた井上は、「ホームドラマは観るのも、携わるのも好き。開局記念のドラマとしてホームドラマを作ってくださったのは、個人的にもうれしい」とにっこり。「今回やっていても、家族って難しい面もあるけれど、奥が深くておもしろいなと思いました。これからホームドラマをたくさん生みだしてほしい」と期待を寄せていた。

井上真央、村上虹郎の音楽の才能にうっとり!
井上真央、村上虹郎の音楽の才能にうっとり!

井上自身は「長女で、兄がいる」そうで、「ないものねだりで姉と弟がほしいとずっと思っていた。姉がいたらこういう感じかな、弟はこういう感じかな、いいなと思いました」と姉役の尾野、弟役の村上を見ながらにっこり。劇中ではピアノにもチャレンジしており、井上は「小学校1年生くらいの時に少し通ったんですが、上達せずにふてくされてやめたんです。右と左で違うことなんてできないって思って(笑)。今回は教えてくださった先生がとても褒めてくださって、調子に乗って頑張れた」と楽しみながら挑むことができたという。

村上は「余裕に弾いているように見えたので、小さなころに習っていなかったと知ってびっくりしました」と井上のピアノのうまさに驚いたそうだが、井上は「撮影現場にピアノがあって、私も一生懸命練習していた。『虹郎くん、なにか弾いてみて』と言ったら、『いやあ、弾けないですよ』と言いながらダラララ〜ン!と弾き始めて。かっこよすぎて、悔しい!と思った。作業する人が手を止めるくらいうまい」と村上のクールな振る舞いに惚れ惚れ。村上は「いやいや、やめてもらっていいですか」と大照れになりながら、「音楽できるフリするなって、母親に怒られる」と続けて、井上と尾野を笑わせていた。また尾野が「よくみんなで歌を歌っていた」と現場の様子を明かすと、井上が「また歌がうまいんですよ!」と尾野と一緒になって村上の歌声にもうっとり。「デビューします、きっと」と予言するなど、村上の音楽的才能に太鼓判を押していた。

取材・文/成田おり枝

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