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“ファンタジー映画”の楽しい要素全部乗せ!映画ファンにこそプレイしてほしい「エルデンリング」を徹底解説

コラム

“ファンタジー映画”の楽しい要素全部乗せ!映画ファンにこそプレイしてほしい「エルデンリング」を徹底解説

世界観や原作者など、“エルデン”プレイヤーの心を掴む「GOT」『In the Lost Lands』

プレイすれば一目瞭然だが、この「エルデンリング」は映画からの強い影響を受けているように思う。まず真っ先に思いつくのは、ファンタジードラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」である。原作は、「エルデンリング」で宮崎英高ディレクターと共に世界設定を手掛けたジョージ・R・R・マーティン。むしろ「ダークソウル」シリーズにマーティンの壮大な世界観をさらに加えたのが「エルデンリング」であると言えるだろう。

そして、マーティン原作のファンタジー映画である『In the Lost Lands』が待機している。『バイオハザード』(02)などでおなじみのポール・W・S・アンダーソン監督が、愛妻ミラ・ジョヴォヴィッチを女魔導師役に、肉体俳優デイヴ・バウティスタが彼女に仕える戦士役として登場する内容のようだ。アンダーソン夫妻は、『バイオハザード』でゲーム映画の先鞭を付けた先駆者であるし、最近でも『モンスターハンター』(21)で巨大モンスターとの剣との格闘など、ファンタジーゲームを映画化した実績を持っている。これは期待してもいいのではないだろうか。

ミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務め人気ゲームを実写化した『バイオハザード』
ミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務め人気ゲームを実写化した『バイオハザード』[c]Everett Collection/AFLO

「エルデンリング」のゲーム世界内にも、世界の調和をとろうと暗躍する魔女レナとそれに尽き従う狼剣士という、かなり『In the Lost Lands』の設定に似たキャラクターが登場している。「エルデンリング」ファンだけでなく映画ファンにとっても、両者を見比べてみるのは興味深いはずだ。

ファンタジー好きは外せない!「ウィッチャー」「ロード・オブ・ザ・リング」

人間やエルフ、ドワーフといった、様々な種族が共存する世界で生きる魔法剣士の姿を描く「ウィッチャー」
人間やエルフ、ドワーフといった、様々な種族が共存する世界で生きる魔法剣士の姿を描く「ウィッチャー」[c]Everett Collection/AFLO

ファンタジー系ゲームの映像化といえば、Netflixのドラマシリーズ「ウィッチャー」もある。もともとは小説が原作で、人と魔物のハーフの主人公ゲラルト(ヘンリー・カヴィル)が、人々からの偏見や差別に晒されながら、魔物ハンターとして世界を覆う闇や魔と戦っていくという内容だ。独自のダークさがあり、ヨーロッパで人気のシリーズなので、アメリカ産のマーティン的ファンタジー世界と比べてみるのも一興だろう。


ある指輪を巡り善と悪がぶつかりあう、ファンタジー映画の名作『ロード・オブ・ザ・リング』
ある指輪を巡り善と悪がぶつかりあう、ファンタジー映画の名作『ロード・オブ・ザ・リング』[c]Everett Collection/AFLO

同様のファンタジー作品としては、J・R・R・トールキンの「指輪物語」を映像化した「ロード・オブ・ザ・リング」も忘れてはいけない。様々な種族、剣と魔法、世界を支配する魔力を持つ指輪の存在、すべてのファンタジーのベースになっているといっても過言ではない作品だ。最終的には指輪を巡る善と悪の戦い、指輪戦争に展開していく物語だが、より「エルデンリング」的になりそうなのが、Amazon Prime Videoで今年配信が予定されているドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」であろう。「ロード・オブ・ザ・リング」映画三部作で、主人公フロド(イライジャ・ウッド)を旅に導いたエルフの森の奥方ことガラドリエル(ケイト・ブランシェット)、エルフ王エルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)などの若き日が描かれる前日譚的な物語。より個人的な冒険モノになりそうで、こちらも期待大だ。

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