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「仕事の喜びが詰まっている」「元気と勇気をもらえた」『ハケンアニメ!』が“刺さった”観客の声に見る、胸を打つ魅力

コラム

「仕事の喜びが詰まっている」「元気と勇気をもらえた」『ハケンアニメ!』が“刺さった”観客の声に見る、胸を打つ魅力

吉岡里帆と中村倫也、2人の監督が抱える葛藤「命をかけて作品づくりしていることが伝わった」

ストーリーのおもしろさはもちろんのこと、本作を一際魅力的にしているのは、実力派のキャストが演じる個性豊かな登場人物たちだ。

【写真を見る】吉岡里帆、新境地を開拓!メガネ&笑顔封印で、イメージを一新する熱演
【写真を見る】吉岡里帆、新境地を開拓!メガネ&笑顔封印で、イメージを一新する熱演[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

なかでも多くの共感を集めるキャラクターは、やはり吉岡演じる主人公の斎藤瞳。国立大学を出て地方公務員として働いていた彼女は、王子が手掛けたアニメと出会ったことで業界大手のトウケイ動画に転職する。そして数年の下積みを経て監督に抜擢され、憧れである王子を超えるため、そして“見ている人に魔法をかけるような作品”を作るために心血を注いでいく。

吉岡里帆さん演じる斎藤瞳が映像を届けることに“魂”を費やしていくことが印象に残った」(大学職員・男性)
「斎藤監督のがんばっている姿に背中を押されました」(学生・女性)
「夢を見て挑戦していくところに好感が持てました」(法律事務・男性)
「誰かの心に届くなら身を砕こうとも進む姿に共感しました」(会社員・男性)


産みの苦しみと正面から向き合う天才、王子千晴役を演じる中村倫也
産みの苦しみと正面から向き合う天才、王子千晴役を演じる中村倫也[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

そんな瞳と“ハケン”をかけて対決する王子は、8年前に発表したデビュー作「光のヨスガ」で脚光を浴びるもその後スランプに陥ってしまう。“伝説の天才アニメ監督”と謳われながらもなかなか浮上できずにいたところ、その才能に惚れ込んだ有科と共に再起をかけて立ち上がる。産みの苦しみにもがきながらもクリエイターとしてのブレない姿勢を貫き通す王子の姿、王子の才能を信じて周囲の圧力から守ろうと奮闘する有科の姿は、男女問わず多くの人の心に響いたようだ。

「評価よりも自分自身の矜持を強く持っている点がすばらしい」(会社員・男性)
「命をかけて作品づくりをしていることが伝わってきた」(学生・女性)
「『リデル』の制作側に、ライバルとは思えないほどの熱さがあった」(学生・男性)
「2人の監督の葛藤。その責任の重さがすごく伝わってきました」(アニメ業界・男性)

すべてを敵に回しても王子を守ろうとするプロデューサーの有科を演じた、尾野の熱演には多くの賛辞が寄せられた
すべてを敵に回しても王子を守ろうとするプロデューサーの有科を演じた、尾野の熱演には多くの賛辞が寄せられた[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

「気分転換なんて死んでもできない」…“刺さる”台詞の数々が、胸に響く

2人の監督を支えるスタッフ陣についても「監督に一番近い人が、世に出すために並走している姿がカッコよかった」など、その活躍と貢献を讃える声が寄せられていた。特に瞳とパートナーとなるプロデューサーの行城については、演じる柄本の演技も含めて絶賛の声が多数寄せられている。

制作作業に打ち込みたい瞳だが、プロデューサーの行城には振り回されっぱなし
制作作業に打ち込みたい瞳だが、プロデューサーの行城には振り回されっぱなし[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

「一見、合理主義の塊に見えるが、心のなかに確かな熱を持った人物」(会社員・男性)
「斎藤監督と行城さん、犬猿の仲に見えますが最高のコンビでした!」(会社員・女性)
「本当に敏腕プロデューサーのように感じた」(会社員・男性)


ほかにも「全員の個性が観ていくなかで良い意味で裏切られたり、変化していていく様に胸を動かされました」(パート・女性)という声に代表されるように、劇中に登場するさまざまな職業の登場人物たちにも共感の声が。

特に熱いコメントを集めたのが、小野花梨が演じる“神作画”で話題を集めたアニメーターの並沢和奈、六角精児演じる並沢とともに作品づくりに打ち込むアニメーターの関、高野麻里佳が演じるアイドル的人気を誇る声優の群野葵らだ。

アニメーターなどあらゆる職業の人物たちが個性豊かに描かれる
アニメーターなどあらゆる職業の人物たちが個性豊かに描かれる[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

アニメ制作に携わる、さまざまな職業・境遇のキャラクターが大勢登場するだけに、きっと誰にも自分と重ね合わせたくなるような人物が見つかるはず。“刺さる”登場人物に感情移入するのも本作ならではの楽しみ方ではないだろうか。

さらに劇中には、作品づくりに全力で向き合う登場人物たちの熱い想いがあらわれた、直球の名ゼリフや名シーンが数多く登場。仕事をするうえで、生きていくうえでの格言になるような珠玉の一言も、是非とも見つけてほしい。

憧れの王子監督を超えたい一心で、瞳は作品づくりに没頭していく
憧れの王子監督を超えたい一心で、瞳は作品づくりに没頭していく[c]2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

「『気分転換なんて死んでもできない』という王子監督のセリフは、心血注いでいるからこそのセリフだと感じました」(会社員・女性)
「『描くことへの不安は描くことだけで乗り越えられる』というセリフが響きました」(会社員・女性)
「『納得できないものを世に出してしまったらおしまいなんだよ』のセリフが熱く、自分が働く上でも共感できる」(会社員・男性)
「瞳が王子に『おもしろかったよ』と言われてグッと感情を噛み締めるシーンが印象的。ずっと憧れて人生を変えるきっかけになった人に自分の努力を認められたら、本当は叫んだり泣きたくなるほどうれしかったんだろうなと思いました」(Web編集・女性)

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