ブラック・ウィドウにワンダ、キャプテン・マーベル、シー・ハルク…MCU女性ヒーローの能力&キャリアまとめ
●キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル
こうして初期アベンジャーズの女性メンバーたちが悲しい結末を迎える一方で、今後さらなる活躍が期待される女性ヒーローもいる。
キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)は、アベンジャーズ最強であることは疑いようがない。彼女は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)でサノス軍の船を一人で粉砕し、ガントレットを再び奪い取る直前まで健闘した。過去の記憶を失い、クリー星のエリート特殊部隊スターフォースの一員として生きていた“ヴァース”は、地球に墜落し、そこで自分の正体を知ることになる。元アメリカ空軍のテストパイロット、キャロル・ダンヴァースだ。テッセラクト(=スペース・ストーン)によって、フォトンブラストをはじめとするあらゆる超人的な能力を手に入れた彼女は、記憶を取り戻したあとは宇宙を守るヒーローとなった。ほかのヒーローたちとはスケールが違う。
●ガモーラ
ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)はサノスの養女で、幼少期から訓練を受けた暗殺者だ。身体能力も戦闘技術も抜群の彼女は、その後ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員に。スター・ロード(クリス・プラット)といい雰囲気になるが、サノスは娘の命と引き換えにソウル・ストーンを手にする。『エンドゲーム』で2014年から2023年にやってきたガモーラは、スター・ロードに魅力を感じていないようだが、今後2人の関係はどうなるのだろうか。
●ネビュラ
ガモーラと同じくサノスの養女であるネビュラ(カレン・ギラン)は、複雑なキャラクターだ。彼女は幼少期から常に義姉と戦わされ、負けるたびに身体をサイボーグ化されてきた。ネビュラはそのことで義父ではなくガモーラを憎んでいたが、その後和解。『インフィニティ・ウォー』でアベンジャーズに加勢し、『エンドゲーム』までの間はアイアンマン/トニー・スタークと2人きりで宇宙を漂っていた。彼と過ごした時間で、彼女は随分性格が丸くなったようだった。義姉と同じく高い戦闘能力を持ち、サノスとの最終決戦後はガーディアンズと共に旅をしている。ガモーラに対する劣等感と憎しみ、そして抑圧的な義父の呪縛を断ち切った彼女は、いまや愉快な仲間たちとの旅を楽しんでいるのだろう。
●ヴァルキリー
『エンドゲーム』ではペガサスに乗って登場するというかっこよさを見せたヴァルキリー(テッサ・トンプソン)は、もともとアスガルドの女性のみの精鋭部隊の一員だった。幼少期のソーが女性しか入れないとは知らず、その部隊に入りたいと願ったほどの強さを誇った存在だ。ヘラ(ケイト・ブランシェット)との戦いで仲間をほとんど失った際は一時荒んだ生活をしていたが、ソーやハルクらと共に再びヘラに挑み、見事勝利を収める。その後ニュー・アスガルドの王となったヴァルキリーだが、やはり戦いのなかに自分の居場所を見いだし、ソーたちと共にゴア(クリスチャン・ベール)に立ち向かった。彼女はバイセクシュアルであることも明かされており、今後ロマンス方面での展開も期待される。
●シュリ
ワカンダの国王ティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)は、フィジカル面ではそれほど強くはないが、ブルース・バナーやトニー・スタークと同等かそれ以上の頭脳の持ち主。11月11日(金)に公開される『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では亡き兄に代わり、国を守る立場になるようだ。天真爛漫な性格だった彼女は、尊敬を集めた国王だった兄の死という悲劇を経て、リーダーシップを発揮できるのだろうか。
●ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ
アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)の相棒であるワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー)は、両親ともにスーパーヒーローという特殊な生い立ちが目を引く。初代ワスプとして活躍した母と、天才発明家で初代アントマンである父の資質を受け継ぎ、ピム・テックの会長も務める才女だ。母が消息不明の間は父と深い確執があったが、それでも悪に立ち向かうため協力するなど、冷静な判断ができる女性で、身体能力も高く戦闘でも大活躍。アントマンを的確にサポートする姿はとても頼もしい。