ブラック・ウィドウにワンダ、キャプテン・マーベル、シー・ハルク…MCU女性ヒーローの能力&キャリアまとめ
ティーン世代の女性ヒーローにも期待大!
ここまで紹介してきた女性ヒーローは、男性ヒーローのサイドキックやチームの一員としての要素が強いキャラクターが多かった。しかしティーン世代の女性ヒーローたちは、単独でも主役となれるような魅力的なキャラクターがそろっている。
●カマラ・カーン/ミズ・マーベル
2022年6月から配信が開始されたドラマシリーズでデビューしたミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)は、ヒーローオタクの少女だ。ニュージャージーに住む16歳のカマラ・カーンは、ムスリムの高校生。先祖から受け継いだ魔法のバングルで宇宙エネルギーを利用して戦う。学校や家族、社会での様々な問題に悩む彼女はヒーローである前に、等身大のティーンとして描かれた。彼女は2023年に全米公開される『ザ・マーベルズ』で、あこがれのキャプテン・マーベルと共演することが決定している。いまからそのはしゃぎっぷりが目に浮かぶ。
●ケイト・ビショップ
あこがれのヒーローといえば、ケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)は、ホークアイにあこがれて幼少期からアーチェリーやフェンシングなどを習い、ヒーローになることを夢見てきた少女だ。ドラマ「ホークアイ」で初登場した彼女は、クリントと共にトラックスーツ・マフィアを倒した。ヒーローを引退したいと考えていたクリントは彼女の実力を認め、今後は原作コミック通り、ケイトが2代目ホークアイとして活躍するのではないかと予想される。
●アメリカ・チャベス
最後に『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のキーパーソンとなったアメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)。別のユニバースからやってきた彼女は、自身の能力をコントロールできなかったために大切な人たちを亡くし、そのトラウマを抱えていた。しかし、ドクター・ストレンジと共にスカーレット・ウィッチと戦ったことで、能力をコントロールできるようになる。戦闘能力も高く、ユニバース間を移動するポータルを開く能力を持つ彼女は、フェーズ5以降の「マルチバース・サーガ」で大活躍するに違いない。
ざっとではあるが、MCUの女性ヒーローを紹介してきた。先述の通り、初期アベンジャーズの女性メンバー2人は苦しい生い立ちを背負い、悲しい運命を辿った。それに対して、今後活躍するであろう女性ヒーローたちは、等身大の女性/ティーンとして描かれているキャラクターが多い。彼女たちはヒーローであることと、普通の女性であること、それを両立させるという難題に挑みながら、スーパーパワーを持たない私たちに力を与えてくれる。
文/瀧川かおり