映画ファンこそ必見!白石和彌監督「仮面ライダーBLACK SUN」を先行視聴&レビュー
1987年放送の「仮面ライダーBLACK」が主演に西島秀俊、中村倫也を迎え、白石和彌監督のもと「仮面ライダーBLACK SUN」として新たにリブートされ、10月28日(金)よりPrime Videoにて全10話一挙世界配信される。
南光太郎が変身する仮面ライダーBLACK SUNを西島が、その親友であり宿命のライバル、秋月信彦が変身する仮面ライダーSHADOWMOONを中村が演じる本作。「仮面ライダー」シリーズのなかでも原点回帰をコンセプトとし、過酷な運命を背負った主人公の悲哀に満ちたストーリーで人気を博した「仮面ライダーBLACK」が30年以上の時を経て、『凶悪』(13)や『孤狼の血 LEVEL2』(21)などのヒット作品を多く手掛けてきた白石監督によって新しい視点で描かれていく。
一筋縄ではいかない、新たな伝説の誕生に胸が高鳴る本作の第1話を一足早くプレビュー視聴したMOVIE WALKER PRESS編集部の三浦(30代男性)、編集スタッフの高橋(20代男性)、ライターの田中(40代女性)の3人が、本作が映画ファンこそ必見である理由、仮面ライダーファンも、それ以外も燃えるポイントを熱く語り合った!
「世界観をビジュアルで見せる、白石監督らしい演出が感じられます」(三浦)
三浦「本作の元となった『仮面ライダーBLACK』には、どのくらい触れていますか?」
高橋「リアルタイムで観ていた世代ではないですが、『仮面ライダー』シリーズは大好きなので、昭和ライダーもほぼすべて網羅しています。『仮面ライダーBLACK』もリブートされると聞いて久しぶりに観てみました」
田中「『仮面ライダー』は『仮面ライダークウガ』以降からリアタイで、それ以前の作品は気になったものを遡ってチェックしています。『仮面ライダーBLACK』は原点回帰や異色作というキーワードが気になり視聴済みではあるのですが、『ちょっと難解だった』という印象を持ったまま、いまに至ります」
三浦「僕は『仮面ライダー』をほとんど通っていないのですが、今回はなんと言っても白石監督が手掛けるとのことで、単なるリブート作品に留まらないという期待しかありません。白石監督が『仮面ライダー』を通して社会問題にどう切り込むのか、かなり楽しみです」
高橋「今回視聴したのは全10話のうちの第1話なので、『仮面ライダーBLACK』との違いなど、この時点で判断して良いものかと思う部分もありましたが、改造の設定からそもそも違うので『別物だ』と感じました。でも、だからこそリブートとして受け入れやすい気もしました。まったく違うものとして始まっていくのは、『仮面ライダーBLACK』を知っている人にも、知らない人にも受け入れられるポイントだと思います」
三浦「本作はPrime Videoが定めるレーティングにおいては18+(成人向け)となっているので、ちょっと構えている人もいると思うんです。でも第1話を観る限り、直接的な暴力シーンや、過剰にグロテスクな表現はないですね。もちろん、現在放送中の特撮作品より過激ではあるのですが、物語上必要な表現といった印象です。思ったよりも、血もそんなに飛び散っていなかった。白石監督だから、初っ端から飛ばすかと思ったけれど(笑)」
田中「冒頭の改造手術と、終盤でのクモ怪人とのシーンで少しだけでしたね。白石監督の作品ということで、殴る蹴るのハードな描写がもっとたくさんあるかと思いきや…」
三浦「第1話で、僕が白石監督らしさを感じたのはデモのシーンです。権利を求める怪人とその支持派閥のほかに、怪人との融和政策に反対する派閥がいることを、デモという形で可視化することで、『本作はこういう世界観です!』とガイドになる描写ができているのが白石監督らしい。ビジュアルや構図で見せてくれるので、世界観に入りやすいんです。セリフで説明されてしまうと、より複雑になって脱落しちゃうこともありますからね」
映画ファンこそ必見の理由を徹底解剖!「仮面ライダーBLACK SUN」特集
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