『母性』廣木隆一監督、バンクーバー国際映画祭の1日に密着!超多忙スケジュールと映画の街・バンクーバーの魅力に迫る

コラム

『母性』廣木隆一監督、バンクーバー国際映画祭の1日に密着!超多忙スケジュールと映画の街・バンクーバーの魅力に迫る

イーサン・ハント、デッドプール、ゴジラ…あらゆる人気キャラがバンクーバーの地を踏んだ!

ここからは、バンクーバーで撮影された作品のロケ地をご紹介したい。映画産業も盛んなバンクーバーは、ハリウッド映画の撮影地としても知られ、ロサンゼルスの北に位置することから通称“ハリウッド・ノース”とも呼ばれている。市内を巡れば、あらゆる大作のロケ地を目にすることができる。

トム・クルーズ主演の大人気スパイ・アクションシリーズ第4弾、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)
トム・クルーズ主演の大人気スパイ・アクションシリーズ第4弾、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)[c]EVERETT/AFLO

グランビル・アイランドの一角で、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のラストシーンの撮影が行われた
グランビル・アイランドの一角で、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のラストシーンの撮影が行われた

トム・クルーズ主演の人気シリーズ第4弾『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のラストシーンの撮影が行われたのが、バンクーバーを代表する観光スポットで、海に囲まれた島、グランビル・アイランドだ。スリリングな展開の連続ですべてのミッションを遂行し、クルーズ演じるイーサン・ハントらチームのメンバーが杯を交わすシーンとなり、劇中では“シアトル”という設定になっている。海沿いにある店のテラス席で夜風に吹かれながら、イーサンがチームへの誇りを吐露する場面だが、実際に訪れてみると本作に映り込む橋も美しく、心を落ち着けて過ごすにはうってつけのスポットだ。


かわいらしいミニフェリーを利用してみるのもオススメ!
かわいらしいミニフェリーを利用してみるのもオススメ!

周囲には、新鮮なフルーツや海鮮、色とりどりのスイーツが並んだマーケットだけでなく、アートギャラリーや雑貨屋などかわいらしいショップがズラリ。ダウンタウンからバスやミニフェリーで気軽にアクセスできるので、イーサンになった気分で散策してみたい。

マーベルのなかでも異色ヒーローとして愛されているデッドプールの活躍を描くアクション『デッドプール』(16)と『デッドプール2』(18)も、劇中では“ニューヨーク”という設定として、バンクーバーで多くの撮影が敢行された。デッドプールをハマり役として演じているライアン・レイノルズは、バンクーバー出身とのこと。下ネタを炸裂させながら、ビル群のなかでド派手アクションを決めるデッドプール。チラッと映り込む風景をチェックすれば、デッドプールがバンクーバーのどこを走っているのかを確認できる。

「デッドプール」シリーズも、バンクーバーの街並みがたくさん映しだされている。ぜひストリートの名前をチェックしてみよう
「デッドプール」シリーズも、バンクーバーの街並みがたくさん映しだされている。ぜひストリートの名前をチェックしてみよう

そしてレイノルズの妻であるブレイク・ライヴリーが残酷な運命に翻弄されるヒロインを演じた『アデライン、100年目の恋』(15)にも、バンクーバーのロマンティックな風景がお目見え。若く美しいまま100年以上生き続けたアデラインが真実の愛に辿り着くまでの物語で、バンクーバー市内の様々な場所でロケが行われたが、アデラインの勤務先である資料館として登場するのがバンクーバー美術館だ。2頭のライオン像や神殿を思わせる重厚な造りの建物が特徴的で、館内には常時1万以上の作品が収蔵・展示されている。またダウンタウンの北東に位置する“ギャスタウン”エリアは、カフェシーンなどで使用された。レトロな街並みが、クラシカルなムードの漂う映画の雰囲気にぴったりだ。

荘厳な佇まいを見せるバンクーバー美術館は、アデラインの務め先の資料館として使用されている
荘厳な佇まいを見せるバンクーバー美術館は、アデラインの務め先の資料館として使用されている

そのほか人類とミュータントの最終決戦が描かれる『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)では、シェラトン・バンクーバー・ウォールセンターをワージントン研究所に見立てて大規模ロケを実施。日本が世界に誇るゴジラをハリウッドが映画化した『GODZILLA ゴジラ』(14)も、バンクーバー・コンベンション・センターをはじめ、あらゆるシーンがバンクーバーで撮影された。映画や海外ドラマを通して、きっと多くの人が知らぬ間にバンクーバーの風景を目にしているはず。映画好きならば、ぜひ一度訪れたい街としてオススメしたい。

取材・文/成田おり枝

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