スティーヴン・スピルバーグも才能を認めたレイチェル・ゼグラーが『シャザム!~神々の怒り~』 で神の娘に!
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(21)、『ジョーカー』(19)などのDC映画最新作『シャザム!~神々の怒り~』が、3月17日(金)に日米同時公開される。本作で、主人公シャザムに怒り、地球へ襲来する“神の娘”三姉妹の三女アン役を演じる新鋭レイチェル・ゼグラーに熱い視線が注がれている。
シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)は、古代の魔術師より6人の神が持つパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラク レスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かりながらも、頭脳は子どもである少年ビリー。ビリーが魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、ドラム缶をデコピンで吹き飛ばすパワー、銃弾を受けてもへっちゃらなボディ、すべてを破壊する雷のパワーなど、超絶マッチョな最強ヒーローへと変身する。
スティーヴン・スピルバーグ監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)で華々しいデビューを飾ったゼグラーは、今後、実写版の“白雪姫”役も控えている、大躍進間違いなしの若手女優だ。“ヒーロー作品”への出演には特別な想いがあったそうで「DCのロゴが出てくるのを見た時に、鳥肌が立ちました。ずっとその瞬間を夢に見ていたんです!」と、実はヒーロー作品にリスペクトを抱く大ファンであったことを打ち明けた。
さらにゼグラーは「映画は永遠に存在するから好きです。この作品も人々の心に残り続けます。ヒーロー作品の象徴である、クリストファー・リーヴ、アダム・ウェストみたいなレジェンドたちのように。世界中のファンに早く届いてほしいです」とDCのレジェンドたちを引き合いに出し、映画愛を口にする。
『ウエスト・サイド・ストーリー』では、スピルバーグ監督に「オーディションの時から、レイチェルはずば抜けていました。彼女はマリアを演じるために生まれてきたんです」と言わしめるほどの演技力で、歌い踊るはかないヒロインのマリア役を熱演したゼグラー。圧巻の歌唱力でヒロインの心情を見事に表現し、デビュー作ながらゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞し、世界中から脚光を浴びた。
キャリア2作目の長編映画となる本作では、“はかなく美しいヒロイン”から“ミステリアスな雰囲気をまとう“神の娘”へと一変。デイビッド・F・サンドバーグ監督は、レイチェルの参加について「彼女は見事にアンを演じきってくれました。『ウエスト・サイド・ストーリー』を観て、彼女に歌ってもらうべきだったかな、と思ったりもしましたが(笑)。彼女の演技を早く世界に見せたくてしょうがないです!」とユーモアを交えつつ、彼女の演技に自信を覗かせた。
念願のヒーロー映画に出演したレイチェルは、自身が演じたアンと重なる部分があったようで「アンが強い信念のもとに行動しているところや、優しい心を持っているところにすごく共感しました。『ウエスト・サイド・ストーリー』に続いて、また妹役を演じたんです(笑)。ストーリーのなかで、姉たちとの関係性や、アンの心情を上手く表現するように努力しました」と、アンのキャラクターについて解説。
アンは、ヘスペラ(ヘレン・ミレン)、カリプソ(ルーシー・リュー)ら最恐の姉たちとともに地球へ襲来する敵のはずだが、“強い信念”と“優しい心”とは、一体どういうことなのか?予告編では、シャザムたちと並んでドラゴンと対峙する場面や、黄金の鎧を着ずに一般人に紛れ込んでいる(!?)ような姿も垣間見られ、すべてが謎に満ちている。物語のキーマンとなりそうなことは確実で、ゼグラーの熱演にも熱い視線が注がれそう。新たなキャストを迎え、すべてがパワーアップした『シャザム!~神々の怒り~』に乞うご期待!
文/山崎伸子