実写版『聖闘士星矢』は、アメコミ映画の流儀で描かれたヒーローの“誕生編”だ!杉山すぴ豊が解説

コラム

実写版『聖闘士星矢』は、アメコミ映画の流儀で描かれたヒーローの“誕生編”だ!杉山すぴ豊が解説

「『アベンジャーズ』的な展開が予想される『2』に期待!」

本作は日本語吹替版も同時公開されるが、ボイスキャストも注目すべきポイントだ。「まず星矢は、真剣佑さんご自身が吹替えています。ショーン・ビーンは磯部勉さんで、『X-MEN』のウルヴァリンの雰囲気を感じられたのが僕的にはすごくうれしいです(※テレビ朝日放送版でウルヴァリンの吹替えを担当)。シエナは潘めぐみさんが担当しているのですが、テレビアニメ版では同じ役をお母さまの潘恵子さん演じていたんですよ!コアなファンにも刺さる絶妙なキャスティングではないでしょうか」とプッシュする。

膨大なシリーズを1本の映画にまとめ上げた巧みさは『X-MEN』などにも通じる(『聖闘士星矢 The Beginning』)
膨大なシリーズを1本の映画にまとめ上げた巧みさは『X-MEN』などにも通じる(『聖闘士星矢 The Beginning』)[c]2023 TOEI ANIMATION CO., Ltd. All Rights Reserved

星矢が聖闘士という過酷な運命を受け入れるまでを描いた本作。今後のシリーズ展開はいまのところ判明していないが、神々との戦いが幕を開け、さらなる聖闘士たちの登場も予想されるなど楽しみは尽きない。続編への期待を杉山に聞いてみると、もっとも注目しているのは「アベンジャーズ」的な展開になる2作目以降だという。


「パート2が作られるなら、共にアテナを守る聖闘士探しの物語が軸になり、『アベンジャーズ』のようなヒーローの結集が描かれるかもしれませんね。原作における『ポセイドン編』などアテナをねらう敵対勢力も次々と登場するでしょう。行方不明の星矢のお姉さんがどう絡んでくるかも気になりますね。神々同士の戦いが近づき、それにアテナと聖闘士が立ち向かうという設定がわかっているので、次からは見せ場をどんどん作っていける。アメコミ映画もそうですが、すでに基本ができている『2』のほうがよりおもしろくなると思います。早く続きが観たいですね!」と、コミック・ヒーロー映画らしい『2』の誕生に期待を寄せた。

取材・文/神武団四郎


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