『聖闘士星矢』は“実写化”の不安を吹き飛ばせたのか？ユーザーの感想から、リスペクト度を読み解く
原作へのリスペクトも満載！「車田イズムがあちこちに」
「2時間の映画というフォーマットに多すぎるストーリーを詰め込むと失敗しがちです。そこで私たちは、一人のキャラクター＝星矢に焦点を当て、彼の物語をしっかりと描きたいと思ったのです」と語るのは、本作を手掛けたトメック・バギンスキー監督。現在47歳のバギンスキー監督はまさに原作に魅了されたファンの一人。それだけに並々ならぬ想いを持って、本作のプロジェクトを進めていったという。
「原作リスペクトがあるからこそのアレンジで本当に感動した。聖闘士星矢知らない人も素直に楽しめる迫力満点のバトルシーンが最高！」
「あちこちに原作やアニメのニヤニヤ要素が沢山あってもうほんと大好きってなる。車田イズムがあちこちに散らばってた」
「どうして今ハリウッドが聖闘士星矢をこんなにもリスペクトして制作してくれたんだろう。ありがとう」と、原作コミックはもちろんのこと、テレビアニメ版の要素も取り入れて映画が作られたことでファンの心をがっちりと掴んだことが窺える。
さらに「物語はギリシャ神話が基本。聖衣は甲冑がモデル。そんな西洋文化の影響を持ちながら、小宇宙の設定は【禅】や【ヨガ】のような東洋の神秘的な要素が強い。特訓シーンもカンフー映画風。つまり、西と東の文化の交わったシルクロード映画なんですよ！」と、「聖闘士星矢」という作品が本来持ち合わせている西洋と東洋の文化の一体化が、この実写版でさらに強固なものになっていることを指摘する声も。
本作のスタント・コーディネーターを務めたのは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)やジャッキー・チェン作品のスタントで有名なアンディ・チェン。またVFXは『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)や『ジュラシック・ワールド／新たなる支配者』(22)などの超大作を手掛けてきたDNEGが担当。スタッフの布陣からも、ハリウッドとアジアのテイストを融合させようと試みていることがわかる。
もちろん原作を知らない観客からも「原作まっっったく知らないけど面白かった！」や「原作を知らなくても、ストーリーは面白いし、原作を知ってたら、『あの設定、そうなるのか！』みたいな裏情報が分かる」など、純粋にエンタメとして楽しんだという感想も多い。
映画序盤の地下格闘技場でのバトルに始まり、“小宇宙(コスモ)”をめぐって繰り広げられる怒涛のアクションシーンの連続。そして星矢が自身の秘められた力を研ぎ澄ませていく特訓シーンなど、シンプルなストーリーラインのなかにアクション映画としての見せ場がぎっしり。そしてクライマックスには、ハリウッド映画のスケールを感じられる展開が待ち構えている。
「星矢をハリウッド次元で作るとこうなるの！？の連続でアクションは超特大スケール、それで且つ紛うことなき車田先生の「聖闘士星矢」でもあり感動でした…！」
「マンガのコマ割りを意識したのかな？って思う部分もあった。いわゆる見開き1ページを使った名シーンみたいな場面がいくつかあって、アクションシーンの見応えがすごい」
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