巨大管理システムを巡る公安局員たちの戦い…『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』に向けて重要キャラクターの“これまで”をチェック！

「シビュラシステム」と呼ばれる巨大監視ネットワークが犯罪者を裁く世界で、犯罪者を取り締まる公安局員と、システムの隙をかいくぐって暗躍する凶悪犯との攻防を描いたオリジナルアニメーション「PSYCHO-PASS サイコパス」。Production I.Gが制作を担当し、「踊る大捜査線」の本広克行が総監督、「魔法少女まどか☆マギカ」や「仮面ライダー鎧武／ガイム」の虚淵玄が脚本を務め、実写ドラマさながらの本格アクションシーン、シリアスでダークなストーリーが話題を集めた。

厚生省公安局統括監視官で公安局刑事課の指揮を執る常守朱[c]サイコパス製作委員会

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2012～19年にかけて三度のテレビアニメが放送されたほか、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(14)にテレビアニメ2期と3期をつなぐストーリーを描いた「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」三部作、3期に続く『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』(20)といった劇場作品も続々と公開。そしてこの度、『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に＿＿』(19)とテレビアニメ3期をつなぐエピソード『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』(公開中)が全国のスクリーンに登場。この最新作のために、重要キャラクターの活躍を振り返っていきたい。

人間が犯罪を行う可能性を数値化し、取り締まる世界が舞台

物語のキーワードであり作品のタイトルにもなっている「サイコパス」とは、その人が犯罪を行う可能性を示す数値「犯罪係数」のことで、一定以上の数値を示すと特殊拳銃「ドミネーター」が起動して対象者を無力化することができる(その場で死刑執行することも)。しかし、シビュラシステムの判断は画一的で、まだ罪を犯していないにもかかわらず「サイコパス」の数値が高いだけで「潜在犯」として時には無実の人間を殺し、一方で数値が規定値を下回れば、どんな凶悪犯であっても執行することができない。そんなシビュラシステムの在り方に疑念を抱き、闇に切り込んでいくのが本シリーズの主人公たちだ。

【写真を見る】テレビアニメ1期での出来事で海外を放浪していた狡噛慎也と常守朱との再会はどうなる？[c]サイコパス製作委員会

シリーズの主人公で厚生省公安局刑事課一係を指揮してきた常守朱

テレビアニメ1期から主人公として登場し、その後に登場する様々なキャラクターに影響を与える常守朱(つねもりあかね／声：花澤香菜)。1期では、厚生省公安局刑事課一係に配属されたばかりの新任監視官で、執行官の狡噛慎也(こうがみしんや／声：関智一)と共に凶悪犯である槙島聖護(まきしましょうご／櫻井孝宏)を追い詰めながら、シビュラシステムの真実にも直面した。テレビアニメ2期では一係を指揮する立場で、新任監視官の霜月美佳(しもつきみか／声：佐倉綾音)を導きながら、シビュラシステムを暴こうとする鹿矛囲桐斗(かむいきりと／声：木村良平)と対峙する。テレビアニメ3期ではある事件によって拘留された形で登場しており、自身に代わって係長となった霜月をサポートした。

海外での放浪生活を経て外務省海外調整局行動課特別捜査官として帰国した狡噛慎也

狡噛慎也は、常守が心酔するキャラクターで、迷った時は「こんな時、狡噛さんなら？」と考えるほど強い影響を与えた。元々は監視官だったが、ある事件をきっかけにサイコパス色相が濁り執行官に降格。テレビアニメ1期では常守とバディを組んで槙島を追う過程で、捜査の範疇から逸脱したためシビュラシステムから追われる立場に。事件決着後は東南アジアで傭兵として活動し、テレビアニメ3期では外務省海外調整局行動課特別捜査官として、3期の主人公である慎導灼(しんどうあらた／声：梶裕貴)、炯(けい)・ミハイル・イグナトフ(声：中村悠一)の前に現れる。外務省で仕事をすることになった経緯は、『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に＿＿』で描かれている。