あなたはどの人形が欲しい?美少女AI人形“ミーガン”降臨記念、刺激をくれる“お友だち”をおさらい|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
あなたはどの人形が欲しい?美少女AI人形“ミーガン”降臨記念、刺激をくれる“お友だち”をおさらい

コラム

あなたはどの人形が欲しい?美少女AI人形“ミーガン”降臨記念、刺激をくれる“お友だち”をおさらい

近年のホラー映画でヒットを連発しているブラムハウスの最新作『M3GAN/ミーガン』が6月9日より公開されている。本作の主役は、孤独な少女の親友になるようにプログラムされた“お友だちAI人形”のミーガン。彼女の行きすぎた愛情と狂気がもたらす恐怖が描かれる。そんな本作にちなみ、映画で印象を残してきた“お人形”を振り返っていきたい!

ホラーのお人形といえば!「チャイルド・プレイ」シリーズのチャッキー

殺人鬼の魂が乗り移った「チャイルド・プレイ」シリーズのチャッキー
殺人鬼の魂が乗り移った「チャイルド・プレイ」シリーズのチャッキー[c]United Artists/courtesy Everett Collection

30年以上続く「パペットマスター」シリーズや、ずばりその名も『ドールズ』(87)など、ホラーでは多くのお人形が活躍してきた。そのなかでも代表格はやはり「チャイルド・プレイ」シリーズでアンディ少年(アレックス・ヴィンセント)のお友だちとなるチャッキーだろう。

ブードゥー教の秘術により殺人鬼チャールズ・リー・レイ(ブラッド・ドゥーリフ)の魂が乗り移ったグッドガイ人形のチャッキーが次々と殺人を重ねていくこのシリーズ。前の作品で壊されては、なんやかんやで復活を果たすチャッキーによる惨劇が繰り返されてきた。

極悪フェイスへの豹変っぷりが最高なチャッキー(『チャイルド・プレイ』)
極悪フェイスへの豹変っぷりが最高なチャッキー(『チャイルド・プレイ』)[c]United Artists/courtesy Everett Collection

ブルーの瞳とそばかすの顔、ボーダー柄シャツにオーバーオールのファッションという、やや不気味だがギリかわいいチャッキー。しかし、本性が出ると険しい顔つきで暴言を吐き、ナイフを手にものすごいスピードで襲いかかる”激おこモード”に豹変。

物陰に潜んで突如姿を現す神出鬼没ぶりや子どもに罪を着せる姑息なやり口まで、お人形であることを生かした頭脳派な殺しの数々を披露していく。その一方で、暖炉で火あぶりにされたり、体をバラバラにされて熱々のプラスチックをぶっかけられたり、巨大なファンに突き落とされて木っ端微塵にされたり…お人形であることをいいことに、相当ひどい殺され方をされているのがなんともかわいそう。

お人形とはいえ毎回ひどいやられっぷりのチャッキー(『チャイルド・プレイ』)
お人形とはいえ毎回ひどいやられっぷりのチャッキー(『チャイルド・プレイ』)[c]United Artists/courtesy Everett Collection

また、人形となってしまった人間時代の恋人ティファニーと結婚し子どもができたり、人間に戻ることをあきらめて人形のほうが気楽でいいと開き直ったり、シリーズを通してなかなか波乱万丈な人生(?)を送っている点も味わい深い。

2019年に作られたリメイク版では、AIチャッキーとして生まれ変わり、スマート家電やドローンを操って襲ってくるなど、高性能な機能を逆手にとって大暴走。怒ると目が赤くなるのも超カッコよかった。

悪魔の魂が乗り移った不気味すぎる「死霊館」シリーズのアナベル

圧倒的におぞましいアナベルのビジュアル(『アナベル 死霊博物館』)
圧倒的におぞましいアナベルのビジュアル(『アナベル 死霊博物館』)[c] Warner Brothers / Courtesy Everett Collection

ホラーからもう1人(?)。『死霊館』(13)で初登場を果たすと、スピンオフが作られるほどの人気者となったのが、超常現象研究家ウォーレン夫妻のオカルト博物館に収容されている呪いの人形をモチーフとしたアナベルだ。


アナベル 死霊館の人形』(14)で、主人公ミア(アナベル・ウォーリス)の“お友だち”にと夫からプレゼントされ本格登場。以降、この悪魔人形の誕生からアナベルが引き起こす数々の惨劇が『アナベル 死霊人形の誕生』(17)、『アナベル 死霊博物館』(19)と3作品にわたって描かれた。

実際の人形は絵本「ラガディ・アン&アンディ」に登場するキャラクター、ラガディ・アンのかわいらしいぬいぐるみ。しかし、映画では陶器の人形となり、おさげヘアに大きすぎるギョロ目という不安を煽るようなおどろおどろしいルックスにパワーアップ。

動かなくても存在感だけで不気味(『アナベル 死霊博物館』)
動かなくても存在感だけで不気味(『アナベル 死霊博物館』)[c] Warner Brothers / Courtesy Everett Collection

悪魔が宿った人形は素早く動くことはないが、捨てたはずなのに気づけば家に戻ってきたり、椅子に座ってゆらゆらと揺れたり…ルックスのインパクトも相まって不気味さはピカイチ。また、勝手にコンロをつけるなどの怪奇現象を起こすおちゃめなイタズラから、念で人の指をポキポキと折ったり、人間に乗り移って人を殺したりと、物理を超越したファンタスティックな残虐行為で観客を震え上がらせてくれた。

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