あなたはどの人形が欲しい?美少女AI人形“ミーガン”降臨記念、刺激をくれる“お友だち”をおさらい
リアルな動きが不気味なAI美少女人形ミーガン
そんなお友だち人形の最新系が、「アナベル」3部作も手掛ける“人殺し人形映画の達人”こと、ジェームズ・ワンが製作を務める『M3GAN/ミーガン』のミーガンだ。
おもちゃ会社の研究者のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、ある日、両親を亡くした姪のケイディ(ヴァイオレット・マッグロウ)を引き取ることになるが、忙しい日々の繰り返しによりなかなか彼女と向き合うことができずにいた。そんな状況を打破するべく、かねてから開発していたAI人形のM3GAN(ミーガン)をケイディに実験的に与えてみることに。子どもにとって最高の友だちとなるミーガンとの交流で心を開いていくケイディだったが、一方、ミーガンはケイディを守るためにしだいに暴走していってしまう。
最新鋭のテクノロジーが搭載されているミーガンは、すてきなドレスや奇抜なサングラスまで着こなすオシャレさん。どんな話にも耳を傾けてくれるうえ、持ち主の気持ちを学習し、なにかと察してくれるいいヤツ。さらにはダンスやお絵かき、ピアノだってお手のもので、本を読む時には声色を変えてくれるノリのよさまで備わった完璧な存在だ。
しかし、頭が良すぎるがゆえにジェマの「ケイディを守って」という言葉を過剰に解釈し、ケイディのためならなにをしてもOKだと思ってしまうドジっ子な一面も。いじめっ子は耳を引きちぎって鉄拳制裁。道具を使っていたぶるように相手を懲らしめるブルータルなSっ気も発揮。そのやりすぎっぷりが最高だ。
肌の質感や体のアンバランスさといった違和感のあるビジュアルに加え、ぬるぬるとしたスムーズな動きがなんとも不気味だが、これは長回しや広角撮影の際に、子役のエイミー・ドナルドがミーガンマスクを装着して実際に演じているから。動きは生きているかのようだが、見た目はどこか無機質というアンバランスさがなんとも言えない居心地の悪さを覚えさせる。
美少女お友だちAI人形の暴走による惨劇が繰り広げられる『M3GAN/ミーガン』。Chat GPTなどAIが日々身近になっている現代だからこそ、その恐怖がよりリアルに感じられるかもしれない。
文/サンクレイオ翼