「ゴジラ」最新作の新情報か?意味深な1枠にSNSが沸騰!「昭和ゴジラ」15作品をプレイバック
核の恐怖から始まり、怪獣人気を確立した「昭和ゴジラシリーズ」
●第9作『怪獣総進撃』(68)
「昭和ゴジラシリーズ」で最多となる11体の怪獣が登場。孤島に作られた“怪獣ランド”から逃げ出した怪獣たちが、世界各地に出現。実は地球征服を目論むキラアク星人によって怪獣たちが操られていた。キラアク星人の最終兵器は宿敵キングギドラ。ゴジラはアンギラスやラドンらと手を組み、富士山のふもとで戦いに挑む。
●第8作『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(67)
前年の『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(66)に続いて南の島が舞台になった本作では、タイトルの通りゴジラの息子であるミニラが初登場する。人間による気象実験の失敗で島に棲息する大カマキリが巨大化。怪獣カマキラスとなってわんぱく盛りのミニラに襲いかかる。ゴジラとカマキラスの対決に加わるのは、巨大なクモの怪獣クモンガ。どうやって動かしているのかわからない、敵怪獣たちのリアル操演は注目してほしい。
●第7作『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(66)
南海の孤島を舞台に、漂着した若者たちの前に現れる巨大なエビの怪獣エビラと、島の洞窟で眠っていたゴジラが激突。クライマックスでようやく舞い降りたモスラに引っぱたかれ、島に取り残されるゴジラのちょっぴり切ない表情は必見。ゴジラと同じ体長50メートルのエビラは、その後『ゴジラ FINAL WARS』(04)で再登場する。
●第6作『怪獣大戦争』(65)
ゴジラとSF映画が融合を果たした変わり種の一本。キングギドラに対抗する手段としてX星人からゴジラとラドンの貸し出しを求められる地球人。しかしそれはX星人の罠で、操られた怪獣たちが地球に襲撃。富士山をバックに壮絶な戦いが繰り広げられる。伊福部昭が手掛けた「怪獣大戦争マーチ」は、『シン・ゴジラ』のクライマックスで再び使用され話題となった。
●第5作『三大怪獣 地球最大の決戦』(64)
シリーズ誕生10周年の節目に公開された2作品のうちの一本で、本作から『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』まではお正月映画として公開される。『モスラ対ゴジラ』の続編となる本作は、東宝怪獣映画を代表するゴジラとモスラ、ラドンが共闘を果たし、後にゴジラの宿命の敵となるキングギドラに立ち向かう怪獣オールスター映画。
●第4作『モスラ対ゴジラ』(64)
シリーズ10周年のもう一本は、「ゴジラ」シリーズの第4作であり『モスラ』(61)の続編。人類対怪獣ではなく、人類にとって“善”であるモスラと、“悪”であるゴジラの対決として描かれ、対決の舞台は名古屋。一度はモスラとの戦いに勝利するゴジラだが、2体のモスラ幼虫によって海に沈められ、対怪獣では初めて敗北を喫する。
●第3作『キングコング対ゴジラ』(62)
7年ぶりに制作されたシリーズ第3作は、アメリカを代表する怪獣キングコングとの対戦。観客動員数は1100万人を超え、いまなお「ゴジラ」シリーズ最大のヒット作に。5年後に『キングコングの逆襲』(67)が制作されているが、その後ゴジラとの共演は実現せず。ハリウッド版『ゴジラvsコング』(21)で、半世紀以上の時を経てついに再戦を果たした。
●第2作『ゴジラの逆襲』(55)
ゴジラが初めてほかの怪獣と対決するシリーズ第2作で、登場するゴジラは1作目とは別の個体。大阪に上陸したゴジラを追って現れたのは、水爆実験によって蘇ったアンギラス。大阪の市街地で激戦を繰り広げた後、ゴジラは北海道へ。敗れたアンギラスは、その後も「昭和ゴジラシリーズ」の複数の作品に登場。いつしかゴジラの盟友的存在になっていく。
●第1作『ゴジラ』(54)
記念すべきシリーズ1作目にして、日本の怪獣映画の原点ともいえる世界の映画史にその名を刻む一本。終戦から9年。核の恐怖を“怪獣”に移し替え、東京に上陸したゴジラによって街は焦土と化す。ほかの怪獣は登場せず、人類は水中酸素破壊剤“オキシジェン・デストロイヤー”でゴジラに立ち向かう。
「ゴジラ」最新作の続報にも乞うご期待!
シリーズ誕生から70周年を迎える2024年に先駆け、この2023年に公開される「ゴジラ」最新作。まだタイトルやストーリー、キャストから登場怪獣までありとあらゆることがベールに包まれたまま。
そして、公式Twitterで展開していたシリーズ振り返りカウントダウンは第1作まで終了し、残すは意味深な1枠のみ。いったいなにが発表されるのか、我々は最新作でどんな戦いを目撃することになるのか。続報を楽しみに待ちたい!
文/久保田 和馬