Superflyやドリカム、奥田民生も!歴代日本版エンドソングでひも解く“ピクサーとJ-POPの親和性”
ユニークな発想と豊かなイマジネーションで“もしもの世界”を描いてきたディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』(公開中)。火、水、土、風のエレメント(元素)たちが暮らす世界を描く物語で、「愛をこめて花束を」や「タマシイレボリューション」などの大ヒットナンバーで知られるシンガー、Superflyが日本版エンドソングを楽曲提供している。本作以前にも、ディズニー&ピクサーの日本版エンドソングでは幾度となくJ-POPが起用され、作品を豊かにする役割を担ってきた。ということで、本稿ではピクサーとJ-POPによるこれまでのコラボレーションの数々を振り返り、作品と楽曲とのマッチングを解説していく。
映画の世界観にあわせて実力派シンガーが人気楽曲をアレンジ!
第76回カンヌ国際映画祭クロージング作品にも選ばれた『マイ・エレメント』。4つのエレメントがそれぞれの特性にあった生活様式で暮らすエレメント・シティが舞台で、性格や性質も正反対な相手との出会いをきっかけに、一人ではわからなかった自分の可能性に気づくエモーショナルなファンタジーだ。
アツくなりやすい“火”の少女エンバー(声:川口春奈)は、ファイアタウンにある大好きな父の雑貨店を継ぐため、早く一人前になることだけを考えて生きてきた。そんなある日、 “水”の青年ウェイド(声:玉森裕太)が店の配管から突然現れる。“違うエレメントとは関わらないこと”という街のルールに従い、当初はウェイドに反発するエンバー。しかし、涙もろくて自由な精神を持つ彼と過ごすうちにまだ見ぬ世界をもっと知りたいと思うようになる。カラフルなビジュアルとお互いに好意を持ちながらも触れ合うことができないエンバーとウェイドの起こす奇跡に、「ピクサー史上最高に美しくてロマンティック!」とも評されている。
この作品の日本版エンドソングが「やさしい気持ちで(マイ・エレメント ver.)」。Superflyが自身の人気曲を『マイ・エレメント』バージョンとして特別にアレンジした。心を通わすことのできる相手と出会えた幸せを語る歌詞が、エンバーの気持ちにぴったりとマッチしていて、Superflyの優しい歌声が寄り添うように作品を包み込んでいる。
“生まれる前の魂<ソウル>”の世界を舞台とする『ソウルフル・ワールド』(20)の日本版エンドソングは、JUJUによる「奇跡を望むなら…(ソウルフル・ワールドver.)」。自身のターニングポイントになったヒット曲を映画向けにアレンジし、JUJUにとっても感慨深いコラボレーションとなった一曲だ。ジャズ・ミュージシャンを夢見る中学の音楽教師、ジョー(声:浜野謙太)とやりたいことがわからないソウルの女の子22番(声:川栄李奈)が、ソウルの世界や現実世界を一緒に冒険しながら “人生のきらめき”を見つけていく。
JUJUが持つ“音楽に懸ける強い想い”を持つ主人公のジョー、そして日常のなかにあふれる奇跡を歌う楽曲の歌詞と作品のメッセージが完璧にリンクしており、作品の世界観を余すことなく表現した一曲となっている。
『マイ・エレメント』オリジナル・サウンドトラック
配信中
・Apple Music:https://music.apple.com/jp/album/elemental-original-motion-picture-soundtrack/1699112998
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