新たなダークヒーローが誕生する「EVOL(イーヴォー)」を観たリアルな声は?「マーベルやDCコミックみたいなワクワク」「まさかの現代社会を風刺する内容」 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
新たなダークヒーローが誕生する「EVOL(イーヴォー)」を観たリアルな声は?「マーベルやDCコミックみたいなワクワク」「まさかの現代社会を風刺する内容」

コラム

新たなダークヒーローが誕生する「EVOL(イーヴォー)」を観たリアルな声は?「マーベルやDCコミックみたいなワクワク」「まさかの現代社会を風刺する内容」

思わず「しょぼ」と声が出る…EVOLたちの能力とは?

ここからは、個性が強すぎるキャラクターたちを紹介していこう。まずはしょぼ能力を手に入れた「EVOL」の3人から。ノゾミが手に入れたのは「指で小さな穴を開けられる」能力だ。自殺に失敗し病院で入院していたある日、左の人差し指を使って直径1センチ、深さ3センチの穴を開ける能力に目覚める。ライトニングボルトに助けられた過去を持ち、幼少期はヒーローに憧れていた。第1話の冒頭では上半身裸の状態で左胸から煙を上げて倒れていたが、能力に目覚めたこととなにか関係が…?昨年と今年で6本の主演作が公開された青木柚が演じており、現在22歳ながら危うさの漂う中学生役を見事に表現している。

「指で小さな穴を開ける能力」に目覚めたノゾミ
「指で小さな穴を開ける能力」に目覚めたノゾミ[c]KANEKO Atsushi / KADOKAWA刊 [c]DMM TV 

青木と同じく子役出身の伊礼姫奈が演じるアカリは、「手のひらから火を出せる」能力に目覚めるが、実際出せる火の大きさはランプぐらいのサイズ。第1話の冒頭では、冷凍室で凍りかけた状態で倒れていた。自分の意思とは関係なく暴言を吐いてしまう性格であり、目つきが悪く常に人を睨んでいるように思われている。父親から虐待を受けており、腕には無数の傷があるが…。

アカリの能力は手のひらから火を出すこと
アカリの能力は手のひらから火を出すこと[c]KANEKO Atsushi / KADOKAWA刊 [c]DMM TV 

『ミッドナイトスワン』(20)で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した服部樹咲が演じるのは、「5cmだけ空を飛べる」ことができるサクラ役。第1話の冒頭では、チアガールの衣装を着て頭から血を流しながら海に沈んでいて、一命を取り留めた後も、頭に包帯を巻き松葉杖を使用している。ノゾミと同じ中学に通っていて、「みんな私のこと好きか、妬んでいるか、どっちかだから」と話すほど、自信家な性格だ。

【写真を見る】確かに浮いてるけど…5cmだけ空を飛ぶ能力、その活用方法とは?
【写真を見る】確かに浮いてるけど…5cmだけ空を飛ぶ能力、その活用方法とは?[c]KANEKO Atsushi / KADOKAWA刊 [c]DMM TV 

3人の能力にそれぞれ「しょぼ!」と声を上げているが、実はそんなことないと思うシーンも多くあり、「しょぼいという割にはその能力によって大変な事件や事故につながっていて、自分としては十分立派な超能力ではないかと思った」という声も。また、それぞれが一度は自ら死を望んだ理由も心にずっしりと重みを残し、登場からしばらく彼らがローテンション気味なことにも合点がいくだろう。

「しょぼ能力であっても世界を変えることができる!小さい頃、超能力が使えたらなーと思ったことがありましたが、まさに夢のような話。 誰にでも生きている意味があるのだなあと考えさせられます。 続きが気になります!!」
「最初の"ヒーローになれない"って言うところからEVOLにいたるまでちっちゃくて臆病な能力の必死の反抗がひしひしと感じられてハマりまくりです」
「思わず釣られてこちらもショボっと言ってしまいました。そんな能力ですが使い道しだい…そんな彼らが今後どう暴れるのか、楽しみです」

胡散臭くてクセの強い大人たちに「『正義』を名乗ってる奴らがしっかり気持ち悪い!」

電気を出し空も飛べるヒーロー、ライトニングボルトとサンダーガール
電気を出し空も飛べるヒーロー、ライトニングボルトとサンダーガール[c]KANEKO Atsushi / KADOKAWA刊 [c]DMM TV 

「手のひらから電気を出す力」を持つスーパーヒーローのライトニングボルトと、妹のサンダーガールも、「EVOL」の3人に負けず劣らずクセが強く魅力的だ。2人は、街の人々が困った時にすぐさま駆けつけては人々を救う、まさに“正義のヒーロー”であり、自身が主人公のコミックが出ているほど少年少女の憧れの存在でもある。

しかし、「ライトニングボルトみたいになれるかな?」と幼少期のノゾミに問われた際は、「それは無理だ。『能力』は遺伝によってのみ受け継がれる」と夢のない答えを返してしまう真っすぐすぎる性格の持ち主。一方のサンダーガールは、第2話までの時点では一切会話がない超無口キャラ。タバコが苦手であると兄のライトニングボルトが明かされるが、いままで妹と会話をしたことがなく、苦手な理由は不明である。本当にきょうだいなのか疑ってしまう不思議な関係に、どこか掴みきれなさを感じるだろう。

「ザ・ボーイズ」などを思い出すアンチヒーローな描写も(写真は『ウォッチメン』)
「ザ・ボーイズ」などを思い出すアンチヒーローな描写も(写真は『ウォッチメン』)[c]EVERETT/AFLO

そしてこの2人は、実はこの街の市長の“飼い犬”であるから驚きである。強大な能力を用いて、裏では市長の命で邪魔者の抹殺を行っており、しかも本人たちは“正義”であると信じ切っているのだ。「ザ・ボーイズ」や「ウォッチメン」を彷彿とさせるアンチヒーローなライトニングボルトと、世界を壊そうと画策するEVOLがどのように関わっていくのか、今後の展開に気になって仕方ない!

表と裏の顔が違いすぎる市長にハマってしまう声も多数あった
表と裏の顔が違いすぎる市長にハマってしまう声も多数あった[c]KANEKO Atsushi / KADOKAWA刊 [c]DMM TV 

そのほかにも、安田顕演じる胡散臭さ全開の見た目な市長や、ホストに貢ぎすぎて実家を勝手に売った「整形崩壊ブス」ことチホミ(石澤美和)、頭に天使の輪っか?を付けた中年の自警団たちなど、能力を持っていなくともキャラクターとしては強烈な人物ばかり。なかには感想コメントでは足りず、“ファンアート”として投稿しているユーザーもいて、登場人物の個性が爆発している本作だからこそだ。

「ライトニングボルト、良い声してます」
「『正義』を名乗ってる奴らがしっかり気持ち悪い!笑 その中でも安田顕さん演じる市長が一番嫌だ!でもある意味それが人間らしい これから3人とその薄っぺらい正義たちが、どう交わるのか楽しみです!」
「市長役の安田顕さんの髪型がキモくて良かった」

■『EVOL (イーヴォー)~しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。~』第1話YouTube特別版
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