タイタニック号のチケットがあなたのものに!?『タイタニック』25周年記念ボックスを開封してみた
高級感あるケースに、ファンの心をくすぐるプロップレプリカがぎっしり!
今回発売される「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」は、4K UHDとBlu-rayの本編ディスク各1枚と、Blu-rayのボーナス・ディスクの計3枚組に、ブックレットやプロップレプリカなどが封入されたアウターケース仕様。4K UHDの本編はこれまで発売されてきた『タイタニック』の映像商品のなかでも過去最高画質の新マスター。さらにUHDには映画ファンの人気も高い日本テレビ版の吹替え音声も収録されている。
アウターケースを包み込むOリングには高級感あふれる題字がデザイン。これをゆっくり外していくと、ディカプリオ演じるジャックとウィンスレット演じるローズが抱き合う美しいカットが色鮮やかに解き放たれていく。まるで海の底で静かに眠るタイタニック号が活気あふれる当時の姿へと蘇っていく劇中シーンのよう。本編ディスクを再生したくなる気持ちをおさえ、まずは封入特典からチェックしていきたい。
プロップレプリカは、タイタニック号を所有するホワイト・スター・ライン社のロゴ入り封筒にひとまとめにされている。これを手にするだけで、タイタニック号の処女航海へ招待されたような特別感を味わえる。開けてみると、なかには何枚もの紙が収められている。そのなかでも目を引くのは、細かい文字がぎっしりと書かれた乗船券のレプリカだ。
映画の序盤でジャックが賭けポーカーに勝ってゲットしたのと同じ、タイタニック号の三等客室の乗船券が細部まで忠実に再現されたこのレプリカ。サイズ感もちょうどよく、紙質もしっかりしている。このまま額縁に入れて飾るのもいいし、これを握りしめて港を走れば、乗船前のジャックの高揚感を追体験できるかもしれない。
一方シンプルなデザインのチケットには、「1911年5月31日」という日付が書かれている。タイタニック号の出航日は1912年4月10日。その約1年前のこの日は、北アイルランドの港町ベルファストでタイタニック号の進水式が行われた日である。そう、これはその進水式の入場券の半券付きレプリカ。沈没事故から100年後の2012年に、これと同じ未使用の入場券がオークションで5万6000ドル(当時為替で約450万円)で落札されたことが大きな話題を集めた。タイタニック号好きは是非とも持っておきたい貴重なレプリカアイテムだ。
走り書きのメモは、映画本編を観ている人ならひと目でわかることだろう。船の甲板から身を投げようとしたローズをジャックが助ける運命的な出会いのシーンのあと、ローズはジャックを食事の席へ招待する。一等船客のマーガレット・ブラウン(キャシー・ベイツ)に礼服を貸してもらったジャックは、そこでローズの母ルース(フランシス・フィッシャー)や婚約者のキャル(ビリー・ゼイン)から偏見の目を向けられる。そして席を立ち、去り際にこっそりとローズに渡したのがこのメモ書き。ローズを束の間の自由へと解き放つきっかけとなったメモが、折れ目まで忠実に再現されている。
もうひとつホワイト・スター・ライン社のロゴが入った便箋に書かれた手書きのメッセージ。こちらは映画のほぼ中盤、ジャックとの出会いを通して自由を見出したローズが婚約者のキャルに宛てて書いた手紙のレプリカだ。「Darling, now you can keep us both locked in your safe.(私も金庫に保管したら?)」。これを手にしただけで、キャルのあの悔しそうな表情を思い出すことができるだろう。
ほかにもタイタニック号のレストランのメニューのレプリカが3枚。一等客、二等客、三等客それぞれのメニューの違いがひと目でわかり、船内での登場人物たちの境遇の違いを知ることができる。そして主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の楽譜に、タイタニック号の設計図も。この設計図はもうひとつの封入特典であるブックレットと連動しているので、この流れでブックレットも開いてみることにしよう。
全部で32ページのブックレットには、劇中に登場する名セリフと共にそれぞれのシーンカットやメイキング写真、それらがタイタニック号のどの位置で起きた出来事だったのかが記録されている。しかもそのシーンの脚本の抜粋も掲載されているので、これを開けば名場面といつでも再会できる。それ以外にも貴重なメイキングカットが盛りだくさん。ボーナスディスクに収められた豊富なメイキング映像とあわせてチェックすれば、制作中の様子がより鮮明に見えてくるはずだ。