「真田広之のたどり着いた地平に祝福の気持ちが溢れた」日本のクリエイター陣が「SHOGUN 将軍」へ贈る、惜しみない称賛の声
重厚なストーリー、スケールはまさに日本版「ゲーム・オブ・スローンズ」!
群雄割拠の戦国時代は、敵はもちろん味方の間でも策略や欺き合いが繰り返された。策士、虎永は敵対する石堂和成(平岳大)によって窮地に立たされるが、イギリス人航海士、ジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)が虎永の家臣、樫木藪重(浅野忠信)の領地に漂着したことから潮目が変わり始める。
ブラックソーンを按針(あんじん)と呼び、自身の家臣に取り立てる虎永をはじめ、有力な大名を味方につけようと画策する石堂、亡き日本の権力者、太閤の側室でその世継ぎの母である落葉の方(二階堂ふみ)と…。虎視眈々と日の本の覇権をねらう強者たちが織りなす濃厚な人間模様も本作の魅力だ。
「メタルギア ソリッド」シリーズなど革新的なゲームを次々と発表し、ゲームという枠を超えたクリエイターとして、ハリウッドほか世界の映像シーンに影響を与えている小島秀夫は「スケール、ディテール、キャスト、衣装、セット、小道具、VFX、どれをとっても超弩級」とトータルなクオリティを高く評価。繰り広げられるドラマチックな展開をあの名作ドラマになぞらえ、「17世紀日本を舞台にした『ゲーム・オブ・スローンズ』と評しても過言ではない」と語っている。
インディーズ出身で、監督・脚本のほか編集や時には撮影まで自らこなす上田も「これはすごい。演技、映像、美術、音楽、すべてが圧巻」と作品の総合力に舌を巻く。
自主映画からCM、ドラマ、そして映画とメディアを超えて活躍し、ヒューマンドラマからエンタメ大作までジャンルを超えて活躍。『のぼうの城』(12)『引っ越し大名!』(19)と時代劇でも高い評価を得ている映画監督の犬童一心は、戦国を生きる人々の姿が胸に響いたという。「真田演じる虎永の大義。欲望にまみれ、愛に堕ち、神に問うて生きる日本人の群像。たどり着いた新天地を切り開こうとあがく異邦人のパッション。戦国の時代、死を隣に置いてこその生の輝きが果てしないスケールで描かれる」。