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オカルトホラー『破墓』特大ヒットに期待の日韓共作ドラマ、イ・ソンギュン追悼…韓国エンタメTOPICSダイジェスト

コラム

オカルトホラー『破墓』特大ヒットに期待の日韓共作ドラマ、イ・ソンギュン追悼…韓国エンタメTOPICSダイジェスト

『パスト ライブス/再会』がオスカーノミネート

韓国ではアカデミー賞前の3月6日に公開された『パスト ライブス/再会』
韓国ではアカデミー賞前の3月6日に公開された『パスト ライブス/再会』Copyright 2022 [c]Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

セリーヌ・ソン監督の『パスト ライブス/再会』(公開中)が第96回アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされたが、惜しくも受賞を逃した。海外移住のために12歳で離ればなれになった韓国生まれの男女が、36歳になってニューヨークで再会するラブストーリー。主人公ノラをグレタ・リー、再会するヘソンをユ・テオ、ノラの夫アーサーをジョン・マガロが演じた。韓国語の「イニョン(縁)」がキーワードとなり、3人の男女のせつなくも温かいイニョンが描かれた。

ユン・ヨジョンがアカデミー賞助演女優賞を受賞した『ミナリ』(20)の製作会社でもある米国のA24とポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(19)を生んだ韓国の「CJ ENM」がタッグを組んだことでも注目を集めた一作。韓国から海外への移民をテーマにしている点でも『ミナリ』と共通している。

セリーヌ・ソン監督の実体験が盛り込まれた『パスト ライブス/再会』
セリーヌ・ソン監督の実体験が盛り込まれた『パスト ライブス/再会』[c]Everett Collection / AFLO

セリーヌ・ソン監督の自伝的な作品でもあり、実際、ノラと同様、彼女は12歳の時に韓国からカナダへ移住した。ノラの父の職業は映画監督だが、セリーヌ・ソン監督の父親もハン・ソッキュ主演の映画『ナンバー・スリー NO.3』(97)で知られるソン・ヌンハン監督だ。ヘソンは韓国で生まれ育った設定だが、ユ・テオ自身はドイツで生まれ育ち、韓国で活動する俳優。自身の経験と重なるところもあるのか、ノラと会えないもどかしさや、会えた幸福感をセリフよりも目で語る繊細な演技で観客を魅了した。

アカデミー賞受賞式でイ・ソンギュン追悼

第96回アカデミー賞授賞式では、毎年実施される映画関係者の追悼“イン・メモリアル”があり、作曲家の坂本龍一やイ・ソンギュンの映像が映し出された。イ・ソンギュンは作品賞をはじめアカデミー4冠を達成した『パラサイト 半地下の家族』に出演し、2020年の授賞式にも参加していた。

昨年、イ氏は麻薬投薬の疑いで警察の取り調べを受けていたが、検査結果はいずれも「陰性」だった。麻薬投薬とは直接関連のない私生活を暴露する報道が相次ぎ、昨年末、自ら命を絶った。今年1月にはポン・ジュノ監督ら文化芸術関係者が、イ氏に関する情報漏えいなど警察の捜査や報道に問題はなかったのか、真相究明を求める声明文を発表した。

イ・ソンギュン演じる夫が夜な夜な奇行を繰り返す『スリープ』
イ・ソンギュン演じる夫が夜な夜な奇行を繰り返す『スリープ』[c]2023 SOLAIRE PARTNERS LLC & LOTTE ENTERTAINMENT & LEWIS PICTURES ALL Rights Reserved.

6月28日には、ポン・ジュノ監督のもとで研鑽を積んだユ・ジェソン監督のデビュー作にして第76回カンヌ国際映画祭批評家週間に選出された『スリープ』が日本公開。イ・ソンギュンが眠ることに恐怖を抱く男を演じ、妻役のチョン・ユミと共演する。

キム・スヒョン&キム・ジウォン共演のこじらせ夫婦ラブコメ「涙の女王」が人気に

3月25~31日のグローバルTOP10シリーズ(非英語)部門ランキングで1位を獲得した「涙の女王」
3月25~31日のグローバルTOP10シリーズ(非英語)部門ランキングで1位を獲得した「涙の女王」Netflixシリーズ「涙の女王」独占配信中

日本ではNetflixで3月に配信が開始されたキム・スヒョンキム・ジウォン主演のドラマ「涙の女王」が好調だ。「愛の不時着」の脚本を手掛けたパク・ジウン作家のドラマであり、また「ヴィンチェンツォ」(21)のソン・ジュンギが特別出演するなど日本での注目度も高く、ランキング上位に位置している。


そんななか『アジョシ』(10)で知られる俳優キム・セロンが自身のインスタグラムにキム・スヒョンと顔をくっつけ合った写真をアップし、すぐに削除したが、一時熱愛説が広まった。キム・スヒョン側は「熱愛説は事実無根」と表明したが、キム・セロンはなぜ密着写真をアップしたのか、ノーコメントを貫いている。初回5%台でスタートした視聴率は6話で14%を超え、順調に数字を伸ばしている。熱愛説が水を差すのではというのは杞憂だったようだ。

文/成川 彩


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