ナタリー・ポートマン&ジュリアン・ムーア競演!実在のスキャンダル描く『メイ・ディセンバー ゆれる真実』公開決定

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ナタリー・ポートマン&ジュリアン・ムーア競演!実在のスキャンダル描く『メイ・ディセンバー ゆれる真実』公開決定

キャロル』(15)のトッド・ヘインズ最新作で、ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアが共演する『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が7月12日(金)より日本公開決定。あわせて、予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【写真を見る】『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のポスタービジュアル
【写真を見る】『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のポスタービジュアル[c]2023. May December 2022 Investors LLC, ALL Rights Reserved.

本作は、昨年の第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、第96回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた心理ドラマ。1990年代、全米にかつてない程の衝撃を与えた13歳少年と36歳女性のスキャンダル、いわゆるメイ・ディセンバー事件の真相を、様々な角度から見つめ描いていく。多くの海外の有力媒体で2023年ベスト映画として選出、第81回ゴールデングローブ賞では、作品賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞の4部門にノミネートされた。

脚本を務めたサミー・バーチは、センセーショナルな脚本で脚光を浴び、第34回インディペンデント・スピリット賞ほか多数の賞レースで脚本賞を受賞。加えて本年度アカデミー賞で脚本賞にもノミネートされる快挙を果たした。

『エデンより彼方に』(02)、『キャロル』など甘美な世界観と複雑に交錯する人間模様を映し出す監督のヘインズが、ポートマンとムーアというオスカー俳優を迎え、過去と現在、事実と憶測が混ざり合う心理戦を描きだす。事件当時36歳だったグレイシーと13歳だったジョー、2人の関係は犯罪だったのか、純愛だったのか、はたまたほかに真実があったのか。次から次へと繰りだされる新たな証言、当事者から湧き上がる意外な本心、そのすべてに意味を見出さずにはいられない“よそ者”の目。真相に近づこうとする時、観る者の思い込みは粉々に砕け散る。

このたび解禁された予告編では、かつて全米のメディアを騒然とさせたスキャンダルの片鱗がつまびらかになる。それは、当時36歳の女性が13歳の少年と不倫のすえ、獄中で彼との子どもを出産、刑期後に結婚するというニュースだった。そして、親子ほど年の離れたカップルを意味する“メイ・ディセンバー”の事件は、23年の時を経て映画化されることになる。そこで、ひとりの映画女優エリザベス(ポートマン)が、モデルになったグレイシー(ムーア)とジョー(チャールズ・メルトン)のもとに現れる。役作りのリサーチのために近づいたエリザベスだったが、次第にその“調査”はエスカレートしていく。演じる女と演じられる女。2人を体現するポートマン、ムーアというオスカー俳優の激しい攻防戦が繰り広げられる予感とともに、幼くしてスキャンダルの当事者として世間から好奇の目にさらされ続けたジョーを演じるメルトンの、不安定に移ろう心の機微を掬い上げる繊細な演技を垣間見られる。「“見世物”ではなく、これは僕の人生だ」という当事者の叫びに思わず胸が締め付けられる。

またあわせて公開されたポスタービジュアルは、犯罪者という印象を抱きづらい、可憐なフリルのトップスに身を包んだグレイシーと、そんな彼女を演じる女優のエリザベスがぴったりと後ろに並び、なにかを訴えるかのようにこちらにじっと視線を送るインパクトのあるビジュアルに“実在のスキャンダル 当事者の心で追うか よそ者の目で追うか”という鮮烈なコピーが躍る。


これまで数々の映画でセンセーショナルなテーマを表現してきたトッド・ヘインズが、実力派キャストを迎えて衝撃事件の“その後”を描く本作。ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアの重厚な演技をぜひスクリーンで堪能してほしい。

文/スズキヒロシ

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