『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』がいよいよフィナーレへ!保志総一朗が舞台挨拶で宣言「世界に向けて輪を広げていきたい」
今年1月26日に全国353館で公開を迎え、5月18日までの公開113日間で興行収入47億円、観客動員280万人を突破。「ガンダム」シリーズの劇場公開作品No. 1の大ヒットを記録し、いよいよ5月23日(木)をもって全国規模での上映が終了(一部劇場を除く)する『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)。本作のフィナーレ舞台挨拶が5月18日、丸の内ピカデリーにて開催された。
約4か月にわたるロングランと「ガンダム」の歴史にその名を刻む大ヒットを記録したことから、これまで支えてくれたファンへの感謝の思いを込めて行われた今回のフィナーレ舞台挨拶。登壇したのはキラ・ヤマト役の保志総一朗を筆頭に、ラクス・クライン役の田中理恵、アスラン・ザラ役の石田彰、オルフェ・ラム・タオ役の下野紘、アルバート・ハインライン役の福山潤、そしてメガホンをとった福田己津央監督の計6名。
溢れんばかりの拍手に包まれるなか「フィナーレとは言わせない!」と挨拶した保志は、「演じている側からすると作品を客観的に観られない部分があるんですが、周りの反響を聞いていると、これだけキャラクターがいるので期待していたポイントや魅力が違っていたり、推しキャラがいたりなどそれぞれの楽しみ方があるんだなと思いました」と感慨深げに述懐。
また石田は「コズミックイラという架空の時代に起こった架空の戦争を描いているにも関わらず現実視してしまうテーマを描いていることが、みなさんが受け入れてくれる根底にあるんじゃないかと思います」と20年以上愛され続けているシリーズの魅力を語り、福山は「観る側だったのがいつの間にか関わらせていただき、SEEDシリーズはエンタテインメントとしての器が大きいなと感じました」とアルバート役らしく早口で述べて福田監督からツッコミを受ける一幕も。
続いてMCから「自身にとっての『ガンダムSEED』シリーズとは?」と質問されると、保志は「この時代に声優として“福田ガンダム”のオーディションの機会を得られることなんて滅多にないですから、あの時受けていて本当によかったです!」と自身の声優人生の起点となったことを振り返る。また本作から新たに加わった下野は「関わることができたのは奇跡。こうやってイベントに参加して、みなさんのガンダムSEED愛が冷めることなく盛り上がっているんじゃないかと実感しています」と改めて本シリーズの一部になれた喜びを語った。
最後に一言ずつ挨拶をした登壇者たち。石田は「20年の時を経てこうして映画化されたことで、一つの到達点に達したと思っています。この作品をリアルタイムで目にしていることを自分の財産としていきたいと思います」と、田中は「20年の間に自分自身のスキルを上げてきて、そしてラクスを演じることができて本当によかったです」と、「ガンダムSEED」シリーズと共に歩んだ20年を総括。
そして保志は「終わっちゃう感じがして寂しいですが、どこかで劇場を待っている自分がいて、ようやく戻ってくることができた。そしてみんなが待っていてくれて、想像以上の盛り上がりを見せてくれたことが本当にうれしいです」と万感の思いを込めてスピーチ。「公開から今日まであっという間で、まだまだ終わらせんぞという気持ちが強い。これからも世界に向けて『ガンダムSEED FREEDOM』の輪を広げていきたいと思っています」と力強く宣言した。
文/久保田 和馬