検査結果からリリーの日々の生活&不摂生が判明
いよいよ検査がスタート。リリーの体内への扉が開く時がやってきた。採血をし、CTと心電図をとり、検査結果が出るまでステイ。一体、彼の体内はどのような環境にあるのか?その結果を見ながら、明星先生と体のどこに向けた改善が必要かを話し合っていく。
開口一番、明星先生は「採血でびっくりする結果が出ました」とコメント。「クレアチンキナーゼという値があるんですが、基準値が200であるところ、リリーさんは3500もありました。これはあまり見たことがないですね。クレアチンキナーゼは筋肉が壊れた時に上がるので、筋トレなどをしていないとしたら急性心筋梗塞の疑いがある数値です」と続けると、リリーは「いま週一でパーソナルジムに通っていて、結構追い込んでいます。家でもダンベルを使って、軽く筋トレをしています」とのことで、明星先生も「それならば筋トレの影響ですね」と納得。採血によって、リリーの筋トレ習慣まで暴かれた。
続けて、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)という、肝臓の機能を調べるための検査項目に着目。明星先生は「ASTの基準値が35のところ、リリーさんは110。ALTの基準値が40のところ、リリーさんは60あります。なかなか高い数値ですね。AST、ALTの数値は肝臓の細胞が壊れた時に上がってくるので、結構破壊されているなと思います。また普通はALTの数値の方が高いんですが、リリーさんはASTの方が高い。これは肝硬変の予兆なんですよ」と分析し、「おそらくお酒のせいなので、お酒を減らしましょうか」とアドバイス。「運動しているからか、CTを見ると意外と脂肪肝はそんなにないですね。ただ肝臓の表面というのはつるっとしていないといけないんですが、一部ボコボコとしているところがあります。これもおそらくお酒のせいで肝臓にダメージが与えられていて、形が少し硬くなりつつあります」と飲酒の影響が、確実に肝臓に現れているという。ちなみにリリーは、γGTP(ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ)という肝臓や胆道に多く存在する酵素の数値もやや高め。これも、飲み過ぎによって肝臓の細胞が破壊されている可能性を示している。
そのほかの結果を見渡してみると、「心電図を見てみると、不整脈もなく、心臓はきれいです。またCTを見てみると、これまでタバコを吸ったことがないということで、肺もきれいです。内臓脂肪も健康的な数値です。これも運動のおかげと言えると思います。癌、性病もすべてありませんね」と概ね良好という結果にリリーもひと安心していたが、やはり気になるのは肝臓の状態だ。劇中でも日々仕事終わりに飲んでいた茂と同じように、どうやらリリーの細胞も体内に注ぎ込まれるアルコールによってお疲れ気味だ。
「エクストリーム細胞チャレンジ」のターゲットも、肝機能、高血圧の改善に絞ることに決定。「自分のためにいい機会になりそう!」とやる気満々のリリーは、「お酒を減らす」と約束。「食べたほうがいい野菜はどのようなものでしょうか」と明星先生に積極的に質問を重ねていた。明星先生のアドバイスのもと、最初のステップとして、「毎日のお酒の量を減らしてみよう。週に2回休肝日を設けるとなおGOOD!」。続く第2のステップとして、「毎日、緑黄色野菜を食べてみよう。カリウムが多く含まれる野菜摂取で塩分排出!」と名付けた課題に乗りだしていくリリー。きちんとステップを踏み、継続できるのか。そして、体の状態はどこまで改善されるのか。リリーによる3週間のチャレンジに注目だ。
文/成田おり枝