『うちの弟どもがすみません』に「イタズラなKiss」、『ママレード・ボーイ』…ひとつ屋根の下でドキドキ!!同居生活×ラブコメの親和性
謎めいた彼との同居生活の行方は…?『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』
有川浩の恋愛小説「植物図鑑」を、共に映画初主演となる岩田剛典×高畑充希のW主演で実写映画化した『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)。ある冬の夜、ほろ酔いのさやか(高畑)は、自分のアパートの前で行き倒れていた青年、樹(岩田)を見つけ、部屋に連れて帰る。翌朝、樹がありあわせの材料で作ったおいしい朝食に感激したさやかは、樹に同居生活を提案。2人は「半年間」という期限付きで同居をスタートさせる…。
それまでほとんど自炊をしてこなかったさやかと、料理が得意で家事全般を担ってくれる樹。下の名前以外は決して素性を明かさないミステリアスな男性との同居という設定は現実的にはムチャだけれど、2人の穏やかな日々の暮らしの描写はとことん甘酸っぱい。休日には自転車で河原に行き、野草を摘んで、料理を作って、一緒に食べる。そんな素朴でかわいらしい2人の日常風景に癒される分、後半に訪れる、思わぬ別離の試練にドキドキ。
憧れの“壁ドン”が社会現象を巻き起こした『L・DK』
親の転勤を機に一人暮らしをしている、恋に奥手な女子高生の葵(剛力彩芽)と、偶然にも隣に越してきた同じ学校の「王子」こと柊聖(山崎賢人)との同居生活を描く『L・DK』(14)。原作は2009~2017年まで「別冊フレンド」で連載された渡辺あゆの大人気コミック。ある日、葵が柊聖の部屋でボヤ騒ぎを起こしたことから、2人は同居生活を送るハメになる。
恋愛初心者だけど気が強い葵と、オラオラツンデレ系のイケメンである柊聖が、衝突を繰り返しながらどんどん距離を縮めていくきっかけになるのが、フィジカル的なハプニングの数々。特に劇中に登場する、柊聖が葵を壁に追い詰めて、顔を接近させるというインパクトのある“壁ドン”は、女子の憧れのシチュエーションとして一大ブームとなり、その後の恋愛作品でも人気のポーズに。また2019年には、上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星という新キャストで再映画化された『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』も公開された。