気づけば笑顔になってるはず!?『デッドプール&ウルヴァリン』『エブエブ』など楽しく観られる洋画7本で初笑い!
慌ただしい年末を経て迎えた新年。年始くらい、しんどかったことや悲しかったことなんか忘れて、ゆっくり楽しいことだけ考えたい人も多いはず。そこで本稿では、ここ3年ほどに公開された洋画作品のなかから、腹の底から笑えたり、「そんなわけあるか!」とツッコみながら楽しく観られる作品を7本セレクト。映画で初笑いしたい人はぜひチェックしてほしい!
とにかくめちゃくちゃ!散々笑ってちょっと感動する映画
まず紹介したいのは、2024年夏に公開されるや、R指定映画として歴代最高のオープニングを叩きだした『デッドプール&ウルヴァリン』(24)。元「20世紀FOX」所属のお騒がせヒーロー、デッドプール(ライアン・レイノルズ)が、ディズニー傘下にお引っ越し。「X-MEN」シリーズの人気者ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)をムリヤリ相棒にして、世界を破滅から救おうと大奮闘する。
デッドプールといえば観客にも語りかけるプチ迷惑なおしゃべりキャラで人気だが、マーベルの社長の方針をリアルにバラしたり、1990~2000年代にFOXが製作した映画のヒーローたちをゲストに迎えたりとやりたい放題。おなじみのメタ的な演出は、ファンをアツくさせるものはもちろん、キャストの私生活にも切り込むなどいっそう磨きがかかっていた。ほかにも、”なんでもアリ”なデッドプールならではの他社作品イジり、ウルヴァリンの”あるもの”を使った倫理ガン無視の戦闘、”ディズニーコード”をかいくぐる(?)攻めたセリフの数々には、大笑いしながら圧倒されるばかりだ。
第95回アカデミー賞で7部門に輝いた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)、通称「エブエブ」は、ままならない生活に疲れた主婦がマルチバースすべてを救う存在になるという、アカデミー賞には珍しいSFアクションコメディ。頼りない夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)、万年反抗期の娘ジョイ(ステファニー・スー)、ちょいボケ気味の父親ゴンゴン(ジェームズ・ホン)、経営難のコインランドリーを抱えてしっちゃかめっちゃかなエヴリン(ミシェル・ヨー)の前に、夫にソックリだけどちょっとカッコいい男が現れて、「別の宇宙から来ました、全宇宙を救えるのはキミだけだ!」と言いだして…。
主人公は主婦だけれど、アクションを得意とするミシェル・ヨーが主演なのでとにかく身体が動く!動く!そして、次から次へと装いを変えて登場するヴィランが繰りだすとんでもない武器の数々、「なんでそうなった!?」とツッコまざるを得ないハチャメチャなバトルシーン、突如面持ちが変わって襲いかかってくる税務署職員(ジェイミー・リー・カーティス)の妙なおどろおどろしさに目を奪われ、そして最後には思いがけずほろりとさせられる。まさに”カオス”という言葉が似合う一作に仕上がっている。