気づけば笑顔になってるはず!?『デッドプール&ウルヴァリン』『エブエブ』など楽しく観られる洋画7本で初笑い!

コラム

気づけば笑顔になってるはず!?『デッドプール&ウルヴァリン』『エブエブ』など楽しく観られる洋画7本で初笑い!

笑っていいのかわからないけど、なんか笑っちゃう映画

ブレット・トレイン』のデヴィッド・リーチ監督がメガホンをとった『フォールガイ』(24)で主人公となるのは、スタントマンとして活躍していたが大ケガをきっかけに一線を退いていたコルト(ライアン・ゴズリング)。久しぶりに復帰し、元カノが監督を務める大作映画のロケ先を訪れたが、うっかり陰謀に巻き込まれてしまう。

二転三転するストーリーもさることながら、スタントマンが題材なだけに身体を張りまくった驚愕のスタントがてんこ盛り。なかでも注目なのは「キャノンロール」と呼ばれる、車内に設置したキャノン砲を発射し、その勢いを使って車を横転させる超危険なカースタント。『007 カジノ・ロワイヤル』(06)での7回転を上回る、史上最高の8.5回転で見事ギネス入り!もはや「回りすぎでしょ!」と笑ってツッコむしかないダイナミックな神業を味わうことができる。『バービー』(23)のイケメンスター、ライアン・ゴズリングの身体能力が高すぎるコミカルな芝居もドリフ級で見ものだ。

自分をスーパーヒーローだと思い込んでしまった記憶喪失の男の奮闘を描いた『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』(22)も抱腹絶倒。売れない俳優セドリック(フィリップ・ラショー)に千載一遇の大チャンスが訪れる。なんとスーパーヒーロー映画「バッドマン」の主演に抜擢されたのだ!劣悪な環境ながらもチャンスを逃すまいと必死で仕事に臨むセドリックだったが、事故を起こして記憶喪失になってしまう。

自分の名前もわからないが、着ているのはヒーローのコスチューム、腕には通信用モニターと(撮影用小道具の)秘密兵器が装備されており…、それを見たセドリックはすっかり自分をヒーローだと信じ込む。ピンチの女性を助けたり、強盗と間違われて警察に追われたり、セドリックだけが一生懸命ヒーロー活動に励んでいて、そんな姿がおかしくも愛おしい。どこかで聞いたことのあるような「バッドマン」という作品名、どこかで見たことがあるような衣装。ハリウッド産ヒーロー映画のパロディが詰め込まれたフランス発のドタバタ珍騒動に仕上がっている。

ザ・スイッチ』(20)では、ひょんなことから中身が入れ替わってしまった女子高生と殺人鬼の姿が映しだされる。チアガールだけど地味系女子のミリー(キャスリン・ニュートン)が凶悪な殺人鬼に襲われた。ところが謎の呪いでミリーと連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)の身体が入れ替わってしまった!24時間以内に解呪しなければ元の身体には戻れない…。そう知ったミリーは慌てて元に戻る作戦を考えるが、ブッチャーはミリーの身体のまま次の殺戮を企てており…!?

女子高生の身体を利用して大量殺人を目論む殺人鬼と、オッサンの身体で学校を救わないといけなくなったミリー。しかも片思いの男子まで巻き込まれてもう大変。公開当時50歳だったヴィンス・ヴォーンの演技力により、オッサン姿のミリーがどんどんかわいく見えてくる。もちろん、中身はオッサンの殺人鬼を演じるニュートンの怪演も必見!

年始は映画で楽しく過ごしてみては?

今回紹介した作品は、ハイスピードで物語が展開するノンストップアクションから、あまりのバカバカしさに笑わずにいられないギャグ映画、虚実が入り交じるメタなユーモアに満ちた感動系まで、多種多様な笑いを提供してくれる作品たち。これらの映画を観て、年始を楽しく笑顔で過ごしてみてはいかがだろうか?


文/サンクレイオ翼

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