2025年東宝ラインナップを総まとめ!細田守監督の最新作から「コナン」「鬼滅の刃」「TOKYO MER」など期待作盛りだくさん

コラム

2025年東宝ラインナップを総まとめ!細田守監督の最新作から「コナン」「鬼滅の刃」「TOKYO MER」など期待作盛りだくさん

劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』(4月18日公開)

劇場版シリーズ累計観客動員数1億人突破!いよいよ第28弾も公開決定
劇場版シリーズ累計観客動員数1億人突破!いよいよ第28弾も公開決定[c]2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

劇場版「名探偵コナン」の第28作となる最新作。“眠れる迷探偵”毛利小五郎と“隻眼の刑事”大和敢助がキーパーソンとなり、長野県の雪山で巻き起こる過去と現在の事件が描かれる。

長野県警の大和敢助が雪山で“ある男”を追っていた時、不意に何者かの影が敢助の視界に入る。気をとられた瞬間、“ある男”が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、大きな地響きとともに雪崩が発生。そのまま敢助を飲み込んでしまう。10か月後、国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われたという通報を受け、雪崩から奇跡的に生還した敢助と上原由衣が現場へ駆けつけた。事情聴取のさなか天文台の巨大パラボラアンテナが動きだすと、負傷し隻眼となった敢助の左眼がなぜか突如激しく疼きだす。その夜、毛利探偵事務所に小五郎の警視庁時代に仲の良い同僚だった“ワニ”と呼ばれる刑事から電話が入る。未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったという。後日会う約束を交わした小五郎にコナンもついて行くが、待ち合わせ場所に向かっていた途中、突然銃声が響き渡る。

『#真相をお話しします』(4月25日公開)

【写真を見る】『#真相をお話しします』で大森元貴×菊池風磨が映画初主演を果たす!
【写真を見る】『#真相をお話しします』で大森元貴×菊池風磨が映画初主演を果たす![c]2025映画「#真相をお話しします」製作委員会

ミステリー界の超新星、結城真一郎による人気小説を映画化。2021年に発表し、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した短編「#拡散希望」。翌2022年に「#拡散希望」を含む5篇を収録した「#真相をお話しします」は、発売後に2023年本屋大賞ノミネート。コミカライズ化、オーディオブック化、さらには韓国、中国、台湾、タイの4か国で海外翻訳されるなど大ブレイクを果たした。本作でダブル主演を務めるのは、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン大森元貴とアイドルグループ、timeleszの菊池風磨。ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった警備員の桐山を菊池が、その横にいる謎の男である鈴木を大森が演じる。監督は、デビュー作品となる「怪談新耳袋」」シリーズをはじめ「怪奇大家族」、「妖怪シェアハウス」シリーズなどを手掛けた豊島圭介。ホラー以外にも青春やドキュメンタリーまで、幅広い作品を手掛けてきた豊島監督が本作でもその手腕を発揮し、日常に潜む“違和感”を巧みに描きだす。

『国宝』(6月6日公開)

吉沢亮と横浜流星がタッグ!
吉沢亮と横浜流星がタッグ![c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

吉田修一の最高傑作との呼び声高い小説を、『悪人』(10)の李相日監督が映画化。任侠の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公、喜久雄の姿を描く。喜久雄役を吉沢亮。喜久雄の親友でライバルの俊介役を横浜流星が演じる。

任侠の一門に生まれ、抗争によって父を亡くした喜久雄(吉沢)は、上方歌舞伎の名門の当主である花井半二郎(渡辺謙)に引き取られて歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司の俊介(横浜)と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人はライバルとして互いに高め合い、芸に青春を捧げていくのだが、多くの出会いと別れが運命の歯車を狂わせてゆく。

『ドールハウス』(初夏公開)

ゾクゾクのドールミステリー
ゾクゾクのドールミステリー[c]2025 TOHO CO., LTD.

『ウォーターボーイズ』(01)『スウィングガールズ』(04)などの矢口史靖監督が長澤まさみを主演に迎え、かわいいけど“なんか変”な人形の謎を追うドールミステリー。矢口監督によるオリジナル脚本を読んで、「ドキドキより、ちょっとわくわくしている自分がいた」という長澤。「人形という身近な存在がその世界に現実味を与えて、自分がハマっていくような感覚が新鮮でした。この人たちは一体どこまで行っちゃうんだろうという妙な感覚の高まりが終わらず最後まで続いて行く、本当に怖い映画です」と自身も興奮したという。一方の矢口監督は「映画館を絶叫型ライドアトラクションにするべく、手加減なしで作りました」とコメント。矢口監督と長澤、『WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常』(14)以来のタッグに期待がかかる。

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日公開)

新たなMERが大災害に立ち向かう
新たなMERが大災害に立ち向かう[c]2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描く劇場版最新作。TBS日曜劇場枠で放送されたドラマを映画化した前作『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(23)は、横浜を舞台に大規模な撮影が実現。興行収入45.3億円の大ヒットを記録した。最新作となる本作では、鈴木亮平演じる喜多見幸太ら“MER”が、沖縄、鹿児島にまたがる広大な海を舞台に“死者ゼロ”という高難度の救命ミッションに再び挑む。劇中では新たに、“南海MER”が発足。“海を渡るMER”をコンセプトに、前作を超えるスケールで描かれる未曾有の災害に“南海MER”が緊急出動する。


『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(夏公開)

しんのすけたちカスカベ防衛隊がインドを舞台に大乱舞
しんのすけたちカスカベ防衛隊がインドを舞台に大乱舞[c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2025

1990年より「漫画アクション」で連載が開始され、1992年にテレビアニメの放送がスタート、幅広い世代に笑顔と感動を届けてきた「クレヨンしんちゃん」。その劇場版32作目となる最新作。クレヨンしんちゃん史上初となるインドを舞台に、しんのすけたちカスカベ防衛隊が冒険を繰り広げる。臨場感あふれるアニメーションと壮大なスケールで贈る「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ史上初の、ダンスエンターテイメントムービーとなる。監督を務めるのは、『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』(19)『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(22)などを手がける橋本昌和。脚本は、橋本監督とともに数々の「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの脚本を担当しているうえのきみこが務める。

『隣のステラ』(夏公開)

フレッシュな超王道ラブストーリーがお目見え
フレッシュな超王道ラブストーリーがお目見え[c]2025 映画「隣のステラ」製作委員会

講談社「別冊フレンド」で連載中の同名漫画を、福本莉子と八木勇征をダブル主演に迎えて映画化。いまをときめく若手俳優としてスターへの道を走り出した昴と、その幼なじみである女子高生の千明という幼馴染のふたりが織り成す、ピュアで真っ直ぐな恋を描く王道ラブストーリーだ。ごく普通の高校2年生である千明役を福本、若手俳優兼モデルで寝起きが悪い昴役を八木が演じる。2人の恋模様を描くのは、『真夏の夢』、『明け方の若者たち』(21)、「【推しの子】」の松本花奈監督。原作者の餡蜜は、映画に際して「監督やプロデューサーさんたちと楽しく意見交換をし、そして映像が脳内再生されるほど原作の雰囲気を大切にしてくださった脚本が届き、めちゃくちゃ期待が膨らんでいます!」とコメントを寄せている。

『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(9月26日公開)

冷たい北極の海で、新たなる戦いの火蓋が切られる
冷たい北極の海で、新たなる戦いの火蓋が切られる[c]2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.[c]かわぐちかいじ/講談社

「沈黙の艦隊」シリーズの最新映画。シリーズの始まりは2023年。「モーニング」で1988~1996年に連載された累計発行部数3200万部(紙、電子)を突破するかわぐちかいじによる大ヒットコミック「沈黙の艦隊」を、大沢たかおを主演&プロデューサーに迎え、Amazon MGMスタジオが『沈黙の艦隊』(23)として実写映画化。2024年にはドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」が配信され、日本のAmazonオリジナル作品で歴代1位の国内視聴数を記録した(※2024年12月時点)。シリーズの第二章となる本作で描かれるのは、原作漫画随一のバトルシーン“北極海大海戦”と、連載当時にテレビ特番が組まれるほどの社会現象となった“やまと選挙”。冷たい北の海で繰り広げられる緊迫の魚雷戦。砕ける流氷を回避しながら、最新鋭潜水艦同士の戦いが激しく加速する。

『秒速5センチメートル』(秋公開)

新海ワールドの原点、初の実写映画化
新海ワールドの原点、初の実写映画化[c]2025「秒速5センチメートル」製作委員会

『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など記録的な大ヒット作を生み出してきた、日本を代表するアニメーション監督である新海誠による劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を原作とした実写映画。新海誠アニメーションの実写映像化作品が公開されたことはなく、本作が初の実写化作品となる。小学生のころに出会い、互いに惹かれ合うも離ればなれとなった少女への想いを抱えたまま30歳を手前にした青年の、18年間にわたる人生の旅を描いた同作は、センチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から17年以上たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている。実写版の監督を務めるのは、33才の若さにして国内外から高い評価と注目を集めている映像監督、写真家の奥山由之。主演は、SixTONESの松村北斗。本作で映画初の単独主演を務める。

『平場の月』(秋公開)

堺雅人、8年ぶりの映画主演!
堺雅人、8年ぶりの映画主演![c]2025映画「平場の月」製作委員会

2018年に刊行され、発行部数18万部を突破した朝倉かすみによる同名小説を映画化。男女の心の機微を繊細に描いた原作は各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年振りに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、様々な人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋めながら心を通わせていくストーリーが脚光を浴び、発売当初から映像化権をめぐって30社以上からのオファーを受けた注目作が満を持して実写映画化される。主人公の青砥健将を演じるのは、堺雅人。井川遥が相手役を務める。監督は、『花束みたいな恋をした』(21)土井裕泰。脚本は『ある男』(22)の向井康介が担う。

『果てしなきスカーレット』(冬公開)

細田守監督による4年ぶりの最新作『果てしなきスカーレット』ほか、東宝の今後のラインナップを総まとめ
細田守監督による4年ぶりの最新作『果てしなきスカーレット』ほか、東宝の今後のラインナップを総まとめ[c]2025 スタジオ地図

『時をかける少女』(06)や『サマーウォーズ』(09)、『竜とそばかすの姫』(21)などで知られる細田守監督による4年ぶりの最新作。2025年冬に東宝/ソニー・ピクチャーズの全世界配給によって公開される。製作発表会見では、混沌とした地に、力強い眼差しをした女性が佇んだ“スーパーティザービジュアル”がお披露目。『時をかける少女』から19年、時空を超える強き王女(ヒロイン)が誕生するという。いまだ詳細は不明だが、会見で細田監督は「とある国の王女が、厳しい世界を旅する。旅をしながらアクションもあり、ロマンス的なものもあり、皆さんに楽しんでもらえるようなエンタメ作品。ワクワクするような、映画の魅力を持った作品にしたいと志を持ってやっている」と意欲をにじませ、映像表現としても新たなアニメーションの可能性にチャレンジしていると明かした。

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