東野圭吾『白夜行』で堀北真希が初の“悪女”役に挑戦
東野圭吾の長編ミステリー小説の映画化『白夜行』(2011年公開)のヒロインに堀北真希が決定した。累計180万部以上を売り上げた原作小説は、2005年に舞台化され、2006年には山田孝之と綾瀬はるかを迎えてTBSがドラマ化、好評を博した作品だけに、映画のキャスティングもかなり注目度が高かった。
堀北扮する主人公・唐沢雪穂は、幼児期に起こった殺人事件を引き金に、なみはずれた美ぼうによって底辺からのし上がり、自分の手を汚さずに周囲の人間を不幸に陥れるという究極の悪女だ。『誰かが私にキスをした』(公開中)や、大河ドラマ「篤姫」(08)などで、確かな演技力を見せてきた堀北にとって、この雪穂役は初の悪女役となる。
今回のキャスティングに関し、エグゼクティブ・プロデューサー石垣裕之(WOWOW)はこうコメント。「『白夜行』のヒロイン・雪穂の貪欲なまでの上昇志向は、その美ぼうに覆い隠されており、 周囲の人々は危険だとわかりながらも彼女の不思議な魅力に引き込まれていきます。 堀北さんの清純でイノセントなイメージに隠された芯の強さや危うさが、まさに雪穂のイメージそのもので、 堀北さんに演じてもらうことで、雪穂というキャラクターの持つ魅力がより引き出されると思い、お願いしました」。
堀北も「原作を知っていたので、映画化したらどんな作品になるのかなと思いました。悪女については、とても楽しみにしています。まだ自分も知らない自分を発見できるのではないかと。観た人の胸に突き刺さるような女性になるように演じたいと思います」と、気合い十分で臨むようだ。
原作ファンもドラマファンも多い『百夜行』。そこで堀北がどんな悪女ぶりを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。また、今後発表されていくという監督や他のキャストにも熱い視線が向けられている。【Movie Walker】