是枝監督作が初のV3!『万引き家族』『空飛ぶタイヤ』など良質の作品が順調にヒット中
サッカーのワールドカップ・ロシア大会での日本代表の健闘に日本中が熱狂したこの週末。こちらも世界レベルのクオリティで大ヒット中の『万引き家族』が、6月23日・24日の週末映画動員ランキングで3週連続の1位となった。
是枝裕和監督作としては、2013年9月公開の『そして父になる』の2週連続1位を超えるヒットとなり、土日2日間で動員20万2000人、興収2億6400万円を記録し、累計動員は早くも200万人を突破した。上映劇場の半数近い劇場で前週比80%以上を、そのうち37劇場では前週比100%を超える数字を打ちだすなど、まだまだその勢いは止まりそうにない。
舞台はリピーターを生むヒットとなったが、映画は…?
良質の作品にはリピーターが生まれるものだが、『万引き家族』も“2度目は〇〇に注目して観ました”など、SNS上にはリピーターからの書き込みも多く見られる。7位に初登場の『焼肉ドラゴン』は人気舞台を映画化したもので、舞台版では多くのリピーターを生んで大ヒットとなった。『万引き家族』同様に家族を物語の中心にどっしりと据えたドラマとなっていて、こちらの映画版も口コミやSNSなどでのリピーター獲得がヒットのカギとなるだろう。
池井戸潤の初映画化作品も健闘中
良質のドラマという点では2週連続で2位の『空飛ぶタイヤ』にも言えること。数々のTVドラマ化作品で知られる池井戸潤のベストセラーを映画化したもので、評判も上々。初週は3日間で興収3億円を突破し、2週目も土日2日間で動員14万9000人、興収1億9300万円と落ちの少ない数字を記録していて、息の長いヒットが期待できそうだ。
公開からはや2か月以上が経つ『名探偵コナン ゼロの執行人』は、ここにきて2ランクアップして5位に。累計興収は83億円を突破した。今週末には『スター・ウォーズ』シリーズとあって、こちらもリピーターが期待できる『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開。全米公開時には厳しい数字となったが、果たして日本でどれだけの数字となるだろうか?
文/トライワークス
1位 万引き家族
2位 空飛ぶタイヤ
3位 50回目のファーストキス
4位 デッドプール2
5位 名探偵コナン ゼロの執行人
6位 ワンダー 君は太陽
7位 焼肉ドラゴン
8位 終わった人
9位 羊と鋼の森
10位 メイズ・ランナー:最期の迷宮
※興行通信社調べ