これが「SW」の作り方だ!リアルを追求した『ハン・ソロ』メイキング映像が公開
「スター・ウォーズ」シリーズの中でも圧倒的人気を誇るキャラクター、ハン・ソロの知られざる若き日を描いた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』がついに6月29日に日本公開を迎えた。このたび本作から「スター・ウォーズ」の世界の裏側が明らかになる貴重なメイキング映像が到着した。
1作目の『新たなる希望』から40年以上が経ったいまでも、老若男女も国籍も人種も超え、様々な人々から愛され続ける「スター・ウォーズ」。その世界は一体どうやって作られているのか、誰もが一度は考えたことがあるだろう。今回到着した映像ではスタッフのコメントと共に、その裏側に迫っていく。
CG技術が全盛を迎えた現代でも、可能な限りリアルなロケ地やセットで撮影が行われてきた本シリーズ。『最後のジェダイ』(17)では惑星クレイトのシーンをボリビアのウユニ塩湖で、カジノがあるカント・バイトをクロアチアのドブロブニクでロケーションが行われ、ミレニアム・ファルコンなどのガジェットも完全に再現。
そして本作では、イタリアの雪山ドロミテや美しい海岸線が広がるスペインのフエルテベントゥラ島など、世界各所でロケーションを敢行。撮影監督を務めたブラッドフォード・ヤングは「この世界で自然に動き回る登場人物の物語でなければならない。カメラの位置や照明があてられる方向もすべてに根拠があるんだ」と徹底したこだわりを語る。
シリーズの“伝統”ともいえるロケ撮影に加えて「スター・ウォーズ」らしさが発揮されているのは、日本の文化を取り入れた衣装や個性的なドロイドやクリーチャーなどのデザイン。本作ではシリーズ史上最多となる1000着以上の衣装が制作され、中でも衣装デザインを担当したデイヴ・クロスマンがこだわりを見せたのは、もちろんハン・ソロの衣装だそうだ。「『新たなる希望』に登場したハン・ソロを目指し、袖を短くしてジャケットの長さを切り詰めて、銃が見えやすくなっているよ」。
ハン・ソロとチューバッカとの出会いや、ルークやレイアと出会う前のハン・ソロが経験する波乱と興奮に満ちた大冒険が描かれる本作。まず作品の世界観を純粋に楽しんでから、2度目の鑑賞では衣装やメイクなど、その世界観を築き上げたディテールに注目して観ることをオススメしたい。
文/久保田 和馬