せつなくも美しい“愛の神話”『A GHOST STORY』待望の日本公開が決定!

映画ニュース

せつなくも美しい“愛の神話”『A GHOST STORY』待望の日本公開が決定!

名優ロバート・レッドフォードの引退作として注目を集めている『ジ・オールド・マン・アンド・ザ・ガン(原題)』の全米公開が控えているデヴィッド・ロウリー監督が、自身の出世作『セインツ-約束の果て-』(13)に引き続きケイシー・アフレックとルーニー・マーラとタッグを組んだ『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』が、11月17日(土)より待望の日本公開を迎える。

田舎町の小さな一軒家に住む若い夫婦のCとM。幸せな日々を送っていた2人だったが、ある日突然交通事故で夫のCがこの世を去ってしまう。妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せて病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツをかぶった状態で起き上がり、妻が待つ自宅まで戻ってくる。“ゴースト”となったCは、悲しみに暮れるMをそっと見守り続けるのだが…。

巧みな演出力で映画ファンから絶大な指示を集めるロウリー監督のセンスが遺憾なく発揮された本作は、セリフを極力排し、スタンダードサイズで角が丸い特殊な画面サイズを採用。愛する人との別れという悲しみとせつなさが体現されている。一見するとホラー映画のようなタイトルとキービジュアルでありながらも、ファンタジックかつ神話的なタッチで、極めてシンプルな“愛”の物語が展開していく。

公開決定に合わせて解禁された特報映像では『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したケイシー演じるCがシーツ姿の“ゴースト”となり、誰もいなくなった家で立ち尽くす哀愁漂う姿。そして『キャロル』(15)や『ローズの秘密の頁』(16)など、作品ごとに異なる顔を見せるルーニーが演じるMが、表情ひとつで堪えきれない喪失感を表現していく。

昨年から大きな話題を集めつづけ、多くの映画ファンが待ちに待った日本公開。名作『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)をも遥かに凌ぐ“ゴースト”とその恋人との愛の物語に、きっと誰もが心をわしづかみにされることだろう。映画史上に残るせつなすぎるラストシーンは必見だ。

文/久保田 和馬

関連作品

関連記事