エヴァ、リラックマ、ウルトラマン!Netflixの2019年アニメラインナップが発表
続いて発表されたのは、日本のアニメーション界に燦然と輝く金字塔「新世紀エヴァンゲリオン」のSVOD(月額定額制オンラインストリーミングサービス)初の配信。『シン・ゴジラ』(16)の庵野秀明が95年に発表して以来、根強い人気を誇る同作のアニメシリーズ全26話と、『EVANGELION: DEATH(TRUE)2』(98)、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(97)が、2019年春ついにNetflixから全世界に放たれる。
そして、「月刊フラワーズ」で2017年7月まで連載され、“日本マンガ界最高の傑作”との呼び声も高い田村由美の「7SEED」が、満を持してアニメ化されることがこの日発表された。アニメーション制作を手がけるのはGONZO。高橋幸雄が監督を務め、シリーズ構成を待田堂子、キャラクターデザインを佐藤陽子が担当する豪華布陣に加え、声優陣には東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦といった超豪華な面々が集結。アニメファンもマンガファンも注目の同作は2019年4月に全世界独占配信。
昨年制作決定が発表されるやいなや、南米を中心に世界中が騒然となった車田正美原作の「聖闘士星矢」の3DCGアニメシリーズ「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」も、この日新たなティーザーアートが解禁された。「Avengers: Secret Wars」のEugene Sonがストーリーを手がけ、芦野芳晴がシリーズディレクターを務める同作では、「銀河戦争篇」から「白銀聖闘士篇」が描かれる予定となっている。2019年夏に全世界独占配信される。
そして1966年にテレビに初登場を果たして以来、世代を超えて受け継がれてきたヒーロー「ウルトラマン」の最新作で、「月刊ヒーローズ」で連載されている清水栄一×下口智裕の漫画を、神山健治監督と荒牧伸志監督の強力タッグで3DCGアニメーション化した「ULTRAMAN」の第2弾ティザーアートとキャスト情報も明らかに。
“誰も見たことのないウルトラマン”を目指して制作された同作は、かつてウルトラマンであった早田進の息子・早田進次郎がウルトラマンとなるべく奮闘する物語が展開。ラインナップ発表会の会場に届けられた両監督からのビデオメッセージでは、荒牧監督が「ウルトラマンとは何だろうかを考えながら作った作品で、新しいファンにも見てもらいたい作品です」とコメントし、神山監督は「モーションキャプチャーを使っているけど、アニメのいいところを描く。1話の中でたっぷりアクションシーンを描けるというのはセルのアニメではできないことだった」と見どころを語っていた。「ULTRAMAN」は2019年4月1日より全世界同時配信される。
“アニメ元年”と銘打ち、数多くの魅力的なコンテンツが配信された2018年。そして2019年には“アニメは未知の領域へ”をキャッチコピーに、さらなる進化を遂げていくことだろう。2019年もNetflixの動向から目が離せない!
取材・文/久保田 和馬