サミュエル・L・ジャクソン、18年ぶりに蘇った“ミスター・ガラス”を語る!
さらにサミュエルは「今回の作品は『スプリット』の結末の2週間後から始まる。僕のキャラクターはケヴィンという男と“ビースト”の存在について知ることになる」と本作について明らかにできる部分を語っていく。「黙っているシーンが多く、周囲でなにかが起こっている時に聞き役に徹し、とりわけ注意を払っていると見えないようにすることが大変だったな。マカヴォイが自分の中にいる7人の人格同士で論議しているときにも静観していないといけない。すごくおもしろかったんだけどおもしろがれないんだよ(笑)」。
そして「スーパーヒーローを扱っているけど、マーベルやDCが語ることと、この映画で語っていることは大きく違う。人がスーパーヒーローを信じたり、自分には普通じゃないことができると信じたりすることは一種の錯覚なのか、実際にできることを違う風に受け止めてしまっているのか、ということを描いているんだ」と、いまや「アベンジャーズ」シリーズのニック・フューリー役で“スーパーヒーロー映画”に欠かすことのできない存在となったサミュエルらしい見解を展開。
また本作はペンシルヴァニア州に実際にある、2010年に閉業したアレンタウン州立病院の建物で撮影が行われた。「古びた気味の悪い精神病院で、怖いことが起きるという噂もあるところだよ」とニヤリと微笑むサミュエルは「僕自身もそう証言するよ」と撮影時に起きた“奇妙なできごと”の数々を明かす。「撮影中にかなり遠くにあるトイレの電気が突然消えたり点いたり、エレベーターをピカピカに磨いた直後に手形がついていたり…。ひとりでは絶対にいたくない場所だった」と振り返り「僕は南部出身だから、奇妙なものを見て育っているから世の中には理屈で説明できないものがあると思っているんだ」。
最後にサミュエルは「物語は大団円を迎えた」とのメッセージで我々の期待感をあおる。はたしてスーパーヒーローは実在するのか?そしてステイプル医師が目論む“禁断の研究”と、ダンやイライジャ、ケヴィンたちにどんな結末が待ち受けているのか?2019年最初の“衝撃”を、是非とも劇場で目撃してほしい。
文/久保田 和馬