DCの悪カワヒロインから実在の人物まで演じ分ける!ハリウッドの新女王マーゴット・ロビー<写真14点>
息を呑むほどの圧倒的な美貌と、アカデミー賞ノミネートも果たした確かな演技力をあわせ持つマーゴット・ロビー。彼女が主演を務める『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が現在公開中なので、その活躍ぶりをあらためてチェックしていきたい。
撮影は17時間!?レオ様相手の体当たりな濡れ場演技で強烈な印象を残す
オーストラリア出身で、現在29歳のマーゴット。2011年、航空会社を舞台にしたドラマ「PAN AM/パンナム」で主要キャストを演じ、その名が知られるようになると、マーティン・スコセッシ監督作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)で一躍ブレイクを果たすことに。
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公で実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの妻ナオミに扮したこの作品では、その美しさを発揮し元モデルのブロンド美女を体現。ベッドシーンのほか、ジョーダンを挑発するように自慰を見せつける描写も披露するなど(17時間も撮影があったとか…)、過激な濡れ場にも体当たりで挑み強烈なインパクトを残した。
悪カワヒロイン、ハーレイ・クイン役で大ブレイク!
その後もコンスタントな活躍を続ける彼女が、爆発的にその知名度を向上させたのが『スーサイド・スクワッド』(16)だ。DCコミックに登場する悪党たちの活躍を描いた本作では、バットマンの宿敵として人気のジョーカーの彼女で、目的のためには手段を選ばないサイコパスなヒロイン、ハーレイ・クインをかわいくも狂気混じりに好演。そのハマりっぷりや、ツインテールに網タイツというビジュアルが日本でもハロウィンの仮装の定番となるなど大きな話題を集めた。
『スーサイド・スクワッド』のその後を描いた『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』でも引き続きハーレイを演じ、さらにプロデュースも兼ねているマーゴット。本作は、ジョーカーと破局した彼女が、ひょんなことからダイヤモンドを盗んだ子どもを悪党・ブラックマスクから守ることになり、秘密の過去を背負う女殺し屋やブラックマスクに捕らわれていた歌姫らと最狂チームを組むという内容だ。
マーゴットはトレーニングに4か月を費やしたという激しいアクションやコロコロと変わる表情など振り切りまくった演技で、ジョーカーの束縛から解放され、前作以上にモラルなく暴れ回る天真爛漫かつ破天荒なキャラクターを魅力的に表現。さらに、泣き顔や少女を見守るような顔など、これまでとは異なる一面も見せ、キャラクターに厚みを持たせた。
実在の人物を演じ、演技派として開眼!
強烈なキャラクターゆえに、ハーレイのイメージが定着してしまいそうなところだが、近年は実在の人物を演じることにも挑戦し、実力派というイメージを植え付けていく。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)では、悪名高き伝説のフィギュアスケーターのトーニャ・ハーディングを演じ、撮影に入る4か月前から週5回、1日4時間の猛特訓でマスターしたスケーティングで氷上を舞い、アメリカ北西部なまりの英語まで完全にコピー。アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。
さらに、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)では、非業の死を遂げた女優シャロン・テートを演じ、自分の出演作を映画館ではしゃぎながら観賞するキュートな姿やカジュアルに音楽を楽しむ様子などをチャーミングに好演。歴史ではカルト指導者チャールズ・マンソンの信者に惨殺されたシャロンだが、あらためて彼女が、ハリウッドでの成功を夢見た一人の魅力的な女性だったことを現在の観客に思い出させた。
『スキャンダル』(公開中)でも、野心的な新人キャスターを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、その勢いは衰えることを知らないマーゴット・ロビー。ハリウッドの新女王とも呼べる彼女の活躍から今後も目が離せない!
文/トライワークス
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