永瀬匡、再び食レポ毒舌キャラを全開「本当にまずい」
ゲッツ板谷の自伝的小説を映画化した『ワルボロ』(07)の続編『ズタボロ』の初日舞台挨拶が、5月9日に新宿バルト9で開催。主演の永瀬匡をはじめ、清水富美加、堀井新太、成田瑛基、荒井敦史、南果歩、橋本一監督の7名が登壇した。
明日10日が母の日なので、食用のカーネーションをふりかけた“愛母ズタボロ弁当”が用意されたが、食レポの毒舌ぶりで注目された永瀬は、またもや「本当にまずい」と口をゆがめた後「人間、言いたいことを言うのがいちばんですから」と開き直った。
『ズタボロ』は、立川を舞台に、高校生となった主人公が、仲間との友情を取り戻すため、暴走族、不良集団、ヤクザなどとの抗争に巻き込まれていくという青春映画。永瀬は「朝から観て、体調大丈夫ですか?ポスターを見ると、ゾンビ映画じゃないかと言われるんですが、ゾンビ映画じゃないです。観てもらえてうれしいです」と笑いを取りながら挨拶をした。
母親役の南は「この映画の良さは、男の子の友情です。自分の体が傷んでも傷ついても、友達のために突き進むところにぐっときました。また、お母さんもコーイチより強いところを見せたいと思いました」と語った。堀井新太は、シャワーを浴びるシーンで南と「お前のぞうさんを見るか」というやりとりをして度肝を抜かれたと告白し、会場は大爆笑となった。
また、明日が母の日なので、永瀬には秘密で、彼の母から息子に当てた手紙が代読された。手紙には、永瀬が小さい頃に体が弱かったことや、やさしい子であることなどが書かれていたほか、「あなたの母でいさせてもらえることが誇りです。人として尊敬してます」という熱い思いがしたためられていた。
永瀬は照れ隠しなのか「素晴らしい」と言った後「こんな息子ですが、『ズタボロ』を機に、ネットニュースのトップになれるように頑張ります。食レポでまずいと言ったら、それだけが書かれてしまって。こんな息子ですが、よろしくお願いいたします」と会場にいる母親へ向けて語りかけた。
最後に、思春期ならではの母親への感謝の気持ちをそのまま記した「おかあさん、恥ずかしいけど、ありがとう!」という横断幕を掲げ、客席バックでフォトセッションを行った。【取材・文/山崎伸子】