映画ランキング - 国内映画
(2024/5/31~2024/6/2)
2024年6月3日
発表(毎週火曜更新)
2024年5月31日~2024年6月2日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『マッドマックス:フュリオサ』『帰ってきた あぶない刑事』『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場した女戦士フュリオサの過去を描くアクション。「クイーンズ・ギャンビット」のアニャ・テイラー=ジョイが主演を務め、若き日のフュリオサを演じる。また「マイティ・···もっと見る
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1986年のテレビ放送開始以降、多くのドラマや劇場版が製作されてきた「あぶない刑事」シリーズの劇場版第8作。舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルらおなじみのメンバーに加え、『兄に愛されすぎて困って···もっと見る
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「名探偵コナン」劇場版シリーズ27作目。“月下の奇術師”の異名を持つ怪盗キッドと西の高校生探偵、服部平次が登場し、北海道・函館を舞台に、謎に包まれた新選組副長の土方歳三にまつわる日本刀をめぐるミステ···もっと見る
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メディアミックスコンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」を初の映画化。実在する競走馬の名前と魂を受け継ぐウマ娘たちが戦いを繰り広げる姿を描く。主人公のジャングルポケットの声を「プラチナエンド」の藤本侑···もっと見る
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アニメ版でも話題の山本崇一朗原作の同名コミックを実写映画化。ドラマ版でもメガホンをとる今泉力哉が監督を務め、中学時代から10年後を描く。高木さんを『そして、バトンは渡された』の永野芽郁、西片を『交換ウ···もっと見る
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バレーボールに全力を注ぐ高校生たちの熱い青春ドラマを描いた古舘春一による「ハイキュー!!」の劇場版 FINALシリーズ第1弾。アニメシリーズに続き、Production I.Gがアニメーション制作を担···もっと見る
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「ソラニン」などの浅野いにおによる漫画をアニメーション映画化した2部作の後章。アニメーションディレクターを「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの黒川智之、シリーズ構成・脚本を「ヴァイオレット···もっと見る
5月31日から6月2日までの全国映画動員ランキングが発表。前週初登場1位スタートを飾った『帰ってきた あぶない刑事』(公開中)と、公開8週目を迎えた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)、そして『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)が熾烈なデッドヒートを展開。見事No. 1の座を勝ち取ったのは、『マッドマックス:フュリオサ』だ。
2015年に公開され、再上映なども含めて興収約20億円の大ヒットを記録した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)の前日譚に当たる物語が描かれる『マッドマックス:フュリオサ』。全国361館で867スクリーンという大規模で公開された同作の初日から3日間の成績は、観客動員19万9163人、興行収入は3億1857万6140円。前作『怒りのデス・ロード』が届かなかった“初登場1位”を成し遂げ、無事にリベンジを果たした。
前作でフュリオサ役を演じたシャーリーズ・セロンに代わり、アニャ・テイラー=ジョイが若き日のフュリオサを熱演。敵役を「マイティ・ソー」シリーズでおなじみのクリス・ヘムズワースが演じ、メガホンをとるのはもちろん「マッドマックス」シリーズの生みの親であり、これまでのシリーズ全作を手掛けてきたジョージ・ミラー監督。作品の世界観は前作からほとんど変わることなく、引き続きテンションの高いカー&バイクアクションが満載の2時間半。MOVIE WALKER PRESS会員のレビューを見る限り、前作のファンからもおおむね好評のようだ。
日本よりもひと足先に公開された北米ではサマーシーズン随一の書き入れ時として知られるメモリアル・デーの連休に公開されながらも、ほかの作品に押されて苦戦を強いられていると伝えられている『フュリオサ』だが、日本では国内の並いる話題作のなかで混戦を断つことに成功。その決め手となったのは、やはり前作の大ヒットの後押しとなった熱狂的なファン“マッドマックス狂”の存在であろう。
今作は通常の字幕版や日本語吹替版に加え、IMAXや4D、Dolby Cinema、ScreenXといった多様なラージフォーマットでの上映が行われていることもあり、それぞれのフォーマットをまたいでリピートする観客がすでに相次いでいるとのこと。こうしたラージフォーマットでの興行シェアは約30%を占めているとも発表されており、今後の成績アップと前作超え達成への重要なカギとなることは間違いない。
また、公開初日から配布されている入場者プレゼントの「日本限定!スペシャルアート・ステッカー」も6月7日(金)から第2弾、6月14日(金)から第3弾の配布が控えており、さらに6月13日(木)には新宿ピカデリーで応援上映の開催も決定。日本のアニメ作品では定番化しているこうしたリピーター戦略が、洋画のビッグタイトルでここまで万全というのも珍しい。こうした取り組みは、長く続く“邦高洋低”の流れに一矢報いるものとなるのだろうか。
前週から1ランクダウンで2位となった『帰ってきた あぶない刑事』は、週末3日間で動員17万5000人、興収2億3200万円と、前週比70%の成績(動員のみ。興収はファーストデイと重なったこともあり65%)をキープ。累計成績では動員59万人、興収8億円を突破している。
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は前週に引き続き3位にランクイン。8度目の週末でも動員17万2000人、興収2億2900万円と好調な成績を保っており、累計成績ではついにシリーズ初となる観客動員1000万人を達成。興行収入は144億円に到達し、歴代興収ランキングでは16位まで浮上。次の目標となる“1億ドル”までは、公開時よりも進んだ円高の影響もあってあと13億円ほど(6月3日現在のドル円相場)。いまの勢いが落ちなければ、達成可能なラインだろう。
また新作では、シリーズ累計発行部数1200万部を超えアニメ版も好評を博した山本崇一朗の人気コミックを、今泉力哉監督のメガホンのもと、永野芽郁と高橋文哉共演で実写映画化した映画『からかい上手の高木さん』が5位に初登場。初日から3日間で動員12万9000人、興収は1億6700万円を記録している。
他に、前週2位に初登場を果たした『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(公開中)は4位となり、週末3日間で動員13万8000人、興収1億9000万円を記録。累計成績では動員43万人、興収6億円を突破。そして公開16週目を迎えた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(公開中)は前週より1ランクアップの8位となり、累計成績で動員762万人、興収109億円を突破した。
以下は、1~10位までのランキング(5月31日〜6月2日)
1位『マッドマックス:フュリオサ』
2位『帰ってきた あぶない刑事』
3位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
4位『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』
5位『映画 からかい上手の高木さん』
6位『関心領域』
7位『ミッシング』
8位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
9位『碁盤斬り』
10位『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』
今週末は、「デューン」シリーズのゼンデイヤと『君の名前で僕を呼んで』(17)のルカ・グァダニーノ監督がタッグを組んだ『チャレンジャーズ』(6月7日公開)、新垣結衣と新人の早瀬憩がダブル主演を務めヤマシタトモコの人気漫画を実写映画化した『違国日記』(6月7日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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