映画ファンにこそ刺さる!「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」が必見な3つの理由【レコメンW】

コラム

映画ファンにこそ刺さる!「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」が必見な3つの理由【レコメンW】

レコメンド3 現実化しつつあるテクノロジーへの警鐘

現実世界でも着々と研究が進められている医療のAI化
現実世界でも着々と研究が進められている医療のAI化[c]wowow

そして、なによりも重要なことは、このドラマで描かれるAI診療の実現がすぐそこまで来ているということだ。劇中のように画像診断や疾病診断で用いられることはもちろん、今年初旬には世界で初めてAIを活用して開発された新薬の臨床試験が日本で開発されるなど、日進月歩で研究が進められている。
「劇中で『AIの診断はブラックボックスだ』という意見に対して、主人公が『医師の経験や感性も同じだ』と言い返すシーンが印象的でした。データに基づく完全なAIと経験則に基づく不完全な人間、どちらが正しいのか考えさせられました」。

テクノロジーへの警鐘は、『マイノリティ・リポート』にも通じる重要なポイント
テクノロジーへの警鐘は、『マイノリティ・リポート』にも通じる重要なポイント『マイノリティ・リポート』ブルーレイ発売中/デジタル配信中[c]2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン

「僕は、スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』が大好きなのですが、『完璧と思えたシステムにほころびが生じた時、それに向き合うことができるのは人間だけ』というテーマが共通しているなと感じました。『連続ドラマW パンドラIV AI戦争』では主人公がAIのシステムを漠然と過信していた状況から、疑問を持つことで真の理解へとつながっていきます。今後、AIなどより高度なシステムを扱っていくには人間自体が進歩しなければいけないでしょうから、僕らも技術に踊らされないように勉強していかなければなりませんね」。

「MOVIE WALKER PRESS」編集部の三浦が、「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」をレコメンド!
「MOVIE WALKER PRESS」編集部の三浦が、「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」をレコメンド!



シリーズ作として一貫したポリシーを貫きながらも、ひとつひとつの作品が異なる登場人物で異なる題材を描いているのが「パンドラ」シリーズの魅力でもある。
はたして人類は“AI”をはじめとした革命的な発明とどのように共存していくべきなのか。決して開けてはいけない“パンドラの箱”を開けてしまった男たちの姿は、これからの未来を生きる我々にヒントを与えてくれるはずだ。

「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」は7月23日(木・祝)23時50分よりWOWOWプライムにて全6話を一挙放送。シリーズ過去作品の「連続ドラマW パンドラII 飢餓列島」(2020年8月31日まで配信)、「連続ドラマW パンドラIII 革命前夜」(2020年9月30日まで配信)、「ドラマWスペシャル パンドラ〜永遠の命〜」(2020年10月31日まで配信)もWOWOWメンバーズオンデマンドにて好評配信中だ。


構成・文/久保田 和馬

「連続ドラマW パンドラIV AI戦争」作品詳細はこちら

https://www.wowow.co.jp/dramaw/pandora4/



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