島根・出雲などを描いた『神在月のこども』…東京ロケーションボックスが結んだ“縁”をたどる

コラム

島根・出雲などを描いた『神在月のこども』…東京ロケーションボックスが結んだ“縁”をたどる

映画やテレビドラマに撮影可能なロケ地の情報を提供し、案内、調整も行う組織「東京ロケーションボックス」は、映像作品を通して東京の魅力を国内外に発信しながら、ロケ撮影で地域活性化を図ることを目的としている。実際にサポートを受けた映像作品にフォーカスするこの企画。今回は、島根・出雲を舞台にしたアニメーション映画『神在月のこども』(2021年公開)を取り上げ、本作と東京ロケーションボックスのつながりを同県出身のプロデューサーの言葉を借りながら紹介したい。

主人公は現代に生きる12歳の少女カンナ
主人公は現代に生きる12歳の少女カンナ[c]2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

古来より伝わる“神在月”に着想を得た出雲が舞台のアニメ

日本各地で一般的に“神無月(かんなづき)”と呼ばれる旧暦10月。しかし、八百万(やおよろず)の神々が全国から姿を消し、翌年の縁を結ぶため出雲地方に集うと云われていることから、当地では“神在月(かみありづき)”の呼称が浸透している。そんな古来の伝承に着想を得た本作で描かれるのは、悲しみに暮れる一人の少女の運命にまつわる物語だ。

一般的には“神無月”だが、出雲では“神在月”と呼ばれている
一般的には“神無月”だが、出雲では“神在月”と呼ばれている[c]2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

走ることが大好きだった12歳の少女カンナは、母の死をきっかけに心を閉ざし、走ることもできなくなってしまう。ある日、絶望の淵にいる彼女が母の形見に触れたことで、神々の歯車が回り始める。突如として現れた神の使いの兎、シロにいざなわれ、出雲へ向かうカンナ。その前に立ちはだかる鬼の少年、夜叉や八百万の神々と出会いながら、彼女は“島国の根”と書く島根の出雲を目指して走りだす。

母を亡くし、好きだった走ることが嫌いに…
母を亡くし、好きだった走ることが嫌いに…[c]2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

本作では、河瀨直美監督作『朝が来る』(10月23日公開)など映画やテレビドラマで活躍する蒔田彩珠が、アニメーション声優初挑戦ながら主人公のカンナを演じる。さらに、「攻殻機動隊ARISE」「エヴァンゲリヲン 新劇場版」シリーズやナタリー・ポートマンの吹替えでも知られる坂本真綾が神使の兎、シロ役で、『千と千尋の神隠し』(01)や『映画 聲の形』(16)などで主要キャラクターを演じてきた入野自由が鬼の少年、夜叉役で出演。実力派キャストが脇を固めるほか、2020年にデビュー10周年を迎えたmiwaが主題歌アーティストとして参加している。

カンナの前に現れる神使の兎シロ
カンナの前に現れる神使の兎シロ[c]2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

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