松山ケンイチ主演『川っぺりムコリッタ』台湾版アカデミー賞「第58回台北金馬画祭」出品決定!
松山ケンイチ主演、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆共演の『川っぺりムコリッタ』(2022年公開予定)が、11月11日~28日にて開催される第58回台北金馬画祭に出品されることが明らかとなった。
本作は、『かもめ食堂』(06)、『彼らが本気で編むときは、』(17)の荻上直子監督によるオリジナル脚本作品。物語は、松山演じる孤独な男、山田が「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態でハイツムコリッタに引っ越してくるところから始まる。山田に対して距離感が近い隣の部屋の住人、島田役をムロが、夫に先立たれた大家の南を満島が、墓石の販売員の溝口を吉岡が演じている。様々な事情を抱えた住人たちが暮らすハイツムコリッタを舞台に、人と人のつながりにある幸せとユーモアを描く、誰かとご飯を食べたくなるハッピームービーだ。
出品が決定した台湾・台北金馬映画祭は1962年から続く、「台湾版アカデミー賞」と呼ばれる歴史ある映画祭で、毎年数多くの日本映画が上映されており、これまでに大島渚監督、森田芳光監督、黒沢清監督、岩井俊二監督、是枝裕和監督ら、名だたる監督の作品が上映されてきた。本作が正式出品された「WINDOWS ON ASIA」部門では、昨年、深田晃司監督の『本気のしるし』(20)、藤井道人監督の『ヤクザと家族 The Family』(21)、竹中直人、山田孝之、齊藤工らが共同監督した『ゾッキ』(21)、児山隆監督の『猿楽町で会いましょう』(19)などが上映された。
本作は、第26回釜山国際映画祭2021での上映に続き、10月30日に開幕する第34回東京国際映画祭でも出品が決定しており、11月5日(金)に国内初上映され、Q&Aゲストとして荻上監督も登壇予定。撮影裏話などを聞くことができる貴重な機会なので、ぜひチェックしておこう。
文/タナカシノブ