橋本愛が女優としての転機、おすすめレストランまで“34の質問”に回答!第34回東京国際映画祭フェスティバル・アンバサダーとしての想い明かす
現在放送中の NHK大河ドラマ「青天を衝け」でも存在感を発揮するなど、ますます輝きを増している女優の橋本愛。大の映画好きとしても知られる彼女は、現在開催中の第34回東京国際映画祭ではフェスティバル・アンバサダーを務めている。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、東京国際映画祭の開幕を記念したスペシャルインタビューを敢行!第34回という開催回数にちなみ、ユーザーから集まった“34の質問”に答えてもらった。「映画に救われてきた」という橋本が女優としての転機や思い出のロケ地、好きなファッション、結婚願望など、あらゆる質問に笑顔を弾けさせながら回答。まっすぐな答えから橋本の“いま”が浮かび上がる。
1.東京国際映画祭のアンバサダー就任おめでとうございます!世界から見た日本俳優の“顔”とも言える役目、とてもすてきだと思います。どんなことを心掛けて臨みますか?
「東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーという役目があることは以前から知っていましたし、 自分自身もお客さんとして足を運んで楽しませてもらっていたので、念願が叶ったという感じもあって。光栄でとてもうれしく思っています。いろいろと難しいことを考えたりもしたんですが、やるとなった時には『思い切り楽しもう!』という考えに至りました(笑)」
2.東京国際映画祭で上映される作品のうち、どれが気になりますか?
「いっぱいあります。オープニング作品として上映されるクリント・イーストウッド監督の『クライ・マッチョ』、田中泯さんの踊る姿を記録したドキュメンタリー『名付けようのない踊り』、ウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』など、もう“うわー!”という感じ!田中絹代さんが監督をされた作品も上映されます。女優でもあり監督でもあるという、時代の先駆けとなった田中絹代さんの作品を、ぜひこの機会に観てみたいなと思っています」
3.昨年、東京国際映画祭で橋本愛さんが参加されていたキム・ボラ監督との対談を聞きました。監督が表現しようとしていたものを橋本さんなりに感じ取られていてすごいなと思いましたし、想いを伝える言葉や表現もすてきだなと思いました!もし橋本さんが監督として作品を作られたらぜひ拝見したいのですが、橋本さんご自身はいつか監督としても作品に携わりたいという気持ちはありますか?
「私自身、“物語を作る”という才能がおそらくないと思うんです。『(監督を)“やってみよう”という気持ちになったら…』というシミュレーションをしてみたことがあるんですが、 そんなに創作意欲が湧かなくて(苦笑)。どうしても“描きたい、作りたい”と思うものに出会った時には、ぜひ考えてみたいです。そういったプロジェクトがあってお声がけいただけたとしたら、 挑戦してみたい気持ちはあります。思えば私の人生、お声がけいただいたことで、いろいろな船に乗ってきたと思います。
今年の『トークシリーズ@アジア交流ラウンジ』ではバフマン・ゴバディ監督と対談をさせていただきます。ものすごく緊張をしているのですが、(検討会議メンバーの中心人物)是枝裕和監督から『ゴバディ監督はとてもすてきな人だよ』というお話を聞いて、是枝監督がそうおっしゃるならば間違いないと思っています。昨年のキム・ボラ監督との対談のように、豊かなやり取りができたらうれしいです」
4.昨年の東京国際映画祭では『私をくいとめて』の舞台挨拶に登壇されていました。7年ぶりの共演となったのんさんと撮影で再会した感想や、のんさんの好きなところを教えてください。
「再会した時はすごく小っ恥ずかしかったんですが(笑)、私はのんさんの表現活動をずっと見ていたので『相変わらず、すてきだな』という気持ちが一番大きかったです。のんさんの好きなところは、自分を強く持っているところ。唯一無二の個性を持っている方だと思うので、同じ表現者として昔からすごく憧れています。また共演できて、とても刺激になりました」
5.今回の東京国際映画祭は銀座で行われるとのこと。銀座の思い出や、銀座で好きなごはん屋さんや喫茶店があれば教えてください。
「いまはもうなくなってしまったんですが、以前『銀座シネパトス』という名画座がありました。昔ながらの空気というか、知らない時代にタイムスリップした感覚が味わえるような映画館ですごく思い出深い場所です。映画館に入る前や出たあとも含めて、楽しい体験ができました。ごはん屋さんは、『煉瓦亭』という洋食屋さんが大好きです。メニューもいろいろあって、その時に食べたいものを素直に選んでいますが、オムライスやグラタン、スープ、ハンバーグがとてもおいしいです」
6.コロナでいまの時期はなくなってしまいましたが、いつかまた盛大な東京国際映画祭のレッドカーペットを歩きたいですか?
「ぜひ歩きたいです。もともと賑やかなイベントって、好きなんです。このお仕事は華やかに見られがちですが、基本的には地味なので(笑)。“ザ・華やかな場所”で自分の好きなお洋服を着て皆さんに手を振ってもらえるなんて、稀に見るちやほやイベント(笑)。ファンの方々と交流できるのもうれしいです。皆さんの熱気を感じると、『ああ、自分でも喜んでもらえるんだな』といった喜びも感じられます」
7.海外の映画祭に参加された経験もあると思いますが、世界的なスターとの交流や印象深いエピソードがあれば教えてください。
「海外の映画祭で舞台挨拶に登壇させていただいたことはあるんですが、レッドカーペットなどは歩いたことがないので、国際的なスターの方との交流もしたことがないんです。『リトル・フォレスト』でベルリン映画祭に行かせていただいた時には、映画とお食事会がセットになった上映会がありました。そこで映画と食文化の両方を体験できたのはとてもおもしろかったです」