「ロミオとジュリエット」を基にした伝説のミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』は決して一緒にはなれない恋人たちを描く“禁断の愛”の真骨頂!
敵対する両家に生まれた恋人同士が許されぬ恋を貫く「ロミオとジュリエット」
“禁断の愛”を語る際に、よく登場する心理学用語“ロミオとジュリエット効果”の由来となるのが、敵対する両家に生まれた恋人同士が許されぬ恋を貫き、悲劇的な最期を遂げるシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」。これまでに何度も映画化されているが、最も有名な作品といえば、バズ・ラーマン監督がレオナルド・ディカプリオとクレア・デインズの共演で撮り上げた『ロミオ&ジュリエット』(96)だろう。
シェイクスピアの戯曲そのままの台詞を使いながら、時代を現代に設定し、両家の争いをマフィア同士の抗争に変更。モンタギュー家の一人息子ロミオと、キャピュレット家の一人娘ジュリエットは、仮装パーティで出会い、たちまち激しい恋に落ちる。容姿端麗な若き日のディカプリオと、可憐なデインズのカップリングは最高の相性で、向こう見ずな恋のきらめきをみずみずしく体現した。
「ロミオとジュリエット」の物語が基になった傑作ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』
そして、この「ロミオとジュリエット」の物語を基に、舞台を1950年代後半のニューヨークに移して描いたラブストーリーの傑作が『ウエスト・サイド・ストーリー』である。
マンハッタンのアッパー・ウエスト・サイド地区の縄張り争いで対立する2つの不良少年グループ、ヨーロッパ系移民を中心にした“ジェッツ”と、プエルトリコ系移民の“シャークス”。両グループが一触即発の状態を迎えるなか、ジェッツの元リーダーで、いまはドラッグストアで働くトニー(アンセル・エルゴート)と、シャークスのリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が恋に落ちるが、やがてグループの闘争に巻き込まれていく。
ある晩のダンスパーティで目が合った瞬間、互いにひと目惚れをしたトニーとマリアが、家族や仲間から大反対されても、恋を成就させるために突き進んでいく姿は、まさしく“禁断の愛”の真骨頂。いま、火花のように燃え上がっている、目の前の恋だけをまっすぐに信じる純真さと性急さに、若者らしいエネルギーがあふれている。
オリジナルは1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生した「ウエスト・サイド物語」。1961年には映画化もされ、第34回アカデミー賞では作品賞を含む主要10部門を受賞した。ミュージカル初演の際、スピルバーグ監督の両親はアルバムを購入して帰り、当時10歳だった彼は何度も繰り返し曲を聴いたという。オリジナルを深く愛するスピルバーグだけに、今回の映画でも音楽やダンスのパフォーマンスは必見のすばらしさだ。
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