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生田絵梨花、『コンフィデンスマンJP 英雄編』で得た新境地を語る「こういう自分もいたんだ」

インタビュー

生田絵梨花、『コンフィデンスマンJP 英雄編』で得た新境地を語る「こういう自分もいたんだ」

「舞台や映像など、土俵を超えて活躍できる人はやっぱりすごいなと思っています」

2022年に新たな一歩を踏み出した生田にとって、本作は乃木坂46卒業後初の出演映画となった。「いままではアイドルとして固定されたイメージを持たれていたと思いますが、麗奈のような振り切った役を演じられたことは、本当によかったです。自分にとっては挑戦だったし、こういう一面もあるんだと、知ってもらうきっかけにもなったかなと。というか、自分自身もそこに目覚めたような感覚もあります」。

【写真を見る】ゴンザレスの内縁の妻である畠山麗奈を演じた生田。濃いアイラインにタイトに流した髪型…大人の色気が新鮮!
【写真を見る】ゴンザレスの内縁の妻である畠山麗奈を演じた生田。濃いアイラインにタイトに流した髪型…大人の色気が新鮮![c]2022「コンフィデンスマン JP」製作委員会

生田は麗奈役に抜擢された当初は「果たして自分にできるかな」と不安に思っていたそうだが「やっていくうちに、こういう自分もいたんだと気づき、役を通して見える景色も変わっていきました。作品から影響され、変化していけたことがすごく楽しかったので、今後ももっといろんなことを知りたいです」。

実は、もともと生田は「人と距離を縮めるのに時間がかかっちゃうタイプ」だという。「ずっと乃木坂46という巣がある分、ちょっと外に出るだけで警戒しちゃうというか、壁を作ってしまうので、人とすぐに仲良くなれなくて。だから今回の麗奈役では、まずそこから変えていこうと思いました。元マフィアだったゴンザレスの妻で、海外で暮らしている麗奈は、きっと肝が据わっています。自分も今回、こんなにすごい先輩たちに囲まれていて、恐縮してしまいますが、まずは堂々といることが、役作りの1歩かなと思いました。そうすると、うっかりタメ口が出てしまったり、ガハガハ笑えるようになり、どんどん殻が破れていきました」。

 今後の展望についても語った生田「皆さんに楽しんでいただけるような女優に」
今後の展望についても語った生田「皆さんに楽しんでいただけるような女優に」撮影/興梠真穂

生田は本作の撮影時に、アイドルとしてライブツアーも行っていたが、どんなふうに女優業と切り替えていたのだろうか?と聞くと「それぞれちょっとずつ影響されていた部分があったようです」と答えてくれた。「以前『イチケイのカラス』ではバレリーナの役だったので、アイドルとして歌番組に出演する時もいつになくスッキリした髪型で前髪もあげていたり、『コンフィデンスマンJP』の撮影時は、なんとなく目つきが鋭くなっていたりしたようです。自分で意識しているつもりはなかったけど、周りからそう言われたりもしました」。


『コンフィデンスマンJP 英雄編』は公開中
『コンフィデンスマンJP 英雄編』は公開中[c]2022「コンフィデンスマン JP」製作委員会

さらに、ミュージカルに出演する時と乃木坂46でポップスを歌う時とでは、歌唱の仕方もまったく異なるという。「ミュージカルでは、すごく歌について勉強するので、グループの曲を歌う時も、ミュージカル歌唱のようになっていた時期もありました。でも、それは違うと途中で気づいてからは、歌い方も工夫するようになりました。また、気持ちの問題かもしれないけど、香水の匂いを変えてみたりと、自分なりに切り替えるポイントを少しずつ見つけていった気がします」。

近年、ミュージカルだけではなく映画やドラマでも露出が増えてきた生田だが、彼女はどんな俳優を目指しているのだろうか。「舞台や映像など、土俵を超えて活躍できる人はやっぱりすごいなと思っています。私も今後、皆さんに楽しんでいただけるような女優になれたらいいなと思います」。

取材・文/山崎伸子

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