『母性』廣木隆一監督、バンクーバー国際映画祭の1日に密着!超多忙スケジュールと映画の街・バンクーバーの魅力に迫る

コラム

『母性』廣木隆一監督、バンクーバー国際映画祭の1日に密着!超多忙スケジュールと映画の街・バンクーバーの魅力に迫る

10月5日に、第41回バンクーバー国際映画祭で正式招待作品としてワールドプレミア上映された映画『母性』(11月23日公開)。廣木隆一監督と原作者の湊かなえが現地入りした舞台挨拶は満員の観客が駆けつけて大盛況。Q&Aセッションでも2人への質問が飛び交い、熱気にあふれた特別な一夜となった。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、「バンクーバーの観客は温かい」と感謝を語った廣木監督の映画祭密着レポートをお届け!映画監督の多忙すぎる映画祭の1日をリアルに伝えながら、数々の映画の撮影が行われ、“ハリウッド・ノース”とも呼ばれるバンクーバーにおいて、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(11)など大作のロケ地となったスポットを紹介。廣木監督も度々訪れるという映画の街、バンクーバーの魅力も深掘りしていく!

【写真を見る】トムはここに座ったのかも…“ハリウッド・ノース”バンクーバーで映画ロケ地巡り!「M:I」や「デッドプール」シリーズまで
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舞台挨拶直前までインタビュー対応!廣木監督のエネルギッシュさに驚き

累計発行部数120万部を突破した、湊による同名小説を映画化した『母性』。ある未解決事件を、“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”、それぞれの視点で語り、2人の食い違う証言から衝撃の真実へと辿り着くエンタテインメント作品だ。戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役として、共演を果たしたことでも話題となっている。

湊かなえ原作、戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役を演じる衝撃のエンタテインメント作品『母性』(11月23日公開)
湊かなえ原作、戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役を演じる衝撃のエンタテインメント作品『母性』(11月23日公開)[c]2022映画「母性」製作委員会

1982年に始まったバンクーバー国際映画祭は、“映画芸術を通じて各国の相互理解を深め、映画産業の活性化を図る”ことをテーマに掲げた映画祭。毎年9月から10月にかけて約300作品が上映され、これまでにも数多くのアジア人監督を取り上げてきた。

毎年秋ごろには、廣木隆一監督もたびたび訪れているバンクーバー国際映画祭が開催されている
毎年秋ごろには、廣木隆一監督もたびたび訪れているバンクーバー国際映画祭が開催されている

同映画祭にて本作の1回目の上映が行われたのは、現地時間10月5日。近年は『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『甥の一生』(15)など恋愛映画の名手として知られ、今年だけでも、『母性』をはじめ、『ノイズ』や『夕方のおともだち』、『あちらにいる鬼』(11月11日)、『月の満ち欠け』(12月2日公開)など、続々と話題作を世に送り出している廣木監督は、当日昼にバンクーバー国際空港に到着。すぐさま滞在先のホテルで地元のテレビ局による取材を受け、それからも舞台挨拶の直前までステージ袖で現地メディアによるインタビュー対応に励んだ。

原作者の湊かなえと現地メディアのインタビューに応えた
原作者の湊かなえと現地メディアのインタビューに応えた

『母性』を積極的にアピールする廣木隆一監督
『母性』を積極的にアピールする廣木隆一監督


「飛行機ではほとんど寝られなかった」という廣木監督だが、はつらつとした笑顔ですべての行程をこなし、その多忙ぶりとエネルギッシュさに、同行スタッフも驚くことしきり。現地の記者からは「時代的なテーマとしてこれまでの10年、これからの10年を考えさせられる映画だった」といった鋭い感想や質問が投げかけられ、湊と共に熱心に意見を交わしていた。また舞台挨拶の控え室では、スタッフのカメラに向かって湊とキュンポーズ。「キュンポーズの指の重なり方はこうです」(湊)、「そうなの!?」(廣木監督)と会話も弾み、和やかな雰囲気いっぱいだ。

廣木隆一監督と湊かなえ、仲よくキュンポーズ!
廣木隆一監督と湊かなえ、仲よくキュンポーズ!

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