ジュリア・ロバーツ&ジョージ・クルーニーが語る、『チケット・トゥ・パラダイス』での5度目の共演「友だちと一緒に仕事をするのは楽しい」
『プリティ・ウーマン』(90)のヒロイン役でブレイクしたジュリア・ロバーツと、人気ドラマシリーズ「ER 緊急救命室」をきっかけにスターの仲間入りを果たしたジョージ・クルーニー。1990年代以降のハリウッドに欠かすことのできないスター俳優2人が初めて共演したのは『オーシャンズ11』(01)だった。それ以後も何度も共演を重ね、お互いのことをよく知り尽くした盟友となった2人は『チケット・トゥ・パラダイス』(公開中)で5度目の共演を果たした。
本作で2人が演じたのは元夫婦役。25年前に結婚し5年で離婚したジョージアとデヴィッドは、娘のリリーへの愛情以外なにひとつ気が合わない犬猿の仲。ところがロースクールの卒業旅行でバリ島を訪れたリリーが、地元の男性と結婚すると言い出したことから大慌て。若くして結婚した自分たちの失敗を繰り返させてはなるまいと結託した2人は、娘のスピード結婚を止めるためにバリ島へと向かうことになる。
「1997年の『素晴らしき日』以来、四半世紀もラブコメ映画をやっていなかった」(クルーニー)
メガホンをとったオル・パーカー監督と、共同で脚本を務めたダニエル・ピプスキーは、執筆段階からこの元夫婦役にはロバーツとクルーニーを想定していたという。脚本を受け取る際にそれを聞かされたクルーニーは「ジュリアとまた一緒に仕事ができるとなれば、もちろん引き受けるさ」と語り、「読み終えてからすぐにジュリアに電話をしました。『そっちがやるなら、こっちもやるよ』と言うと彼女は、『そっちがやるならこっちもやる』と言ったんだ」。こうして2人の6年ぶりの共演が実現した。
「ジョージと私はお芝居への取り組み方もよく似ているし、昔から相性抜群」と2人の信頼関係の強さを明かすロバーツは、本作の脚本で特に惹かれたポイントを訊かれると「ジョージに嫌味を言う機会があるということだけでとても魅力的だった(笑)」と即答。それにはクルーニーも「たしか“ラブコメディの女王”と呼ばれている人と共演できるという話だったけれど、どうやらその人が出演できなくなったのかな。それでジュリアと共演することになったんだ(笑)」と茶目っ気たっぷりに応戦。
そして「ジュリアと相性がいいのは、お互いの笑いのツボを心得ているからだと思う。笑いのセンスが似ているのは昔からだ。それに僕は1997年の『素晴らしき日』以来、四半世紀もラブコメ映画をやっていなかったからね。これは絶好のチャンスだと思ったんだ」と告白したクルーニーは「友だちと一緒に仕事をするというのは楽しいものだね」と、にこやかな表情を浮かべた。