【連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」最終回 私が歩いてきた道

コラム

【連載】「MINAMOの話をきいてミナモ?」最終回 私が歩いてきた道

いま人気急上昇中のAV女優、MINAMOが愛する映画や本、音楽、さらには自身の様々なことを語る連載「MINAMOの話をきいてミナモ?」。最終回は、MINAMOがこれまでの人生を振り返り、家族への思いを語ります。

私は端からみたら、ただの問題児だった

【写真を見る】「MINAMOの話をきいてミナモ?」書籍化が決定!
【写真を見る】「MINAMOの話をきいてミナモ?」書籍化が決定!撮影/SAEKA SHIMADA ヘアメイク/上野知香

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ヤンヤン 夏の想い出』が公開された頃、千年の都、京都で私は生まれた。私の人生は今、振り返ればなんてことのない、普通の人生だった。

物心ついた頃から、私は何かをむいてしまう子供だった。足や指の爪を血が出るまでむいた。爪が生えていることがむず痒かったからだ。ある日、私のボロボロになってしまった爪の先を見て友達が「気持ち悪い」と言った。確かに、小学生からすれば私の原型を保っていない爪は気持ち悪かったかもしれない。そこから私はどうやらこの世界が生きづらいようだ。

昔から暗いトイレにこもること、特に何もないのに朝まで起きていることが好きで、こだわりが強く、おかず、ご飯、汁物が最後に一口ずつ残るよう、計算して食べるのが得意だった。そして今考えれば、人の悲しみや不安や怒りに敏感な子どもだった。相手の少しの変化に過敏になり、声のトーンがいつもより低いこと、急にしゃべらなくなったこと、背中を向けたこと、そんなことに常に目を配っていた。それは子供には重いものだった。

今までのコラムで、いくつかの悩みのようなものを取り上げてきたが、今回は私の最後の難題について、書いてみようと思った。

■MINAMO プロフィール
京都府出身。2021年6月にSOFT ON DEMANDよりAV女優としてデビュー。趣味は映画&レコード鑑賞、読書。
YouTubeにて「MINAMOジャンクション」を配信中。
Twitter:@M_I_N_A_M_O_
Instaglam:minamo_j


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