コラム 2023/5/5 21:30

最強のライバルは誰だ！アポロ、ドラゴ親子…ロッキー＆アドニスが闘ってきた8人の“強敵”

『クリードチャンプを継ぐ男』リッキー・コンラン

ロッキーの永遠のライバルにして親友だったアポロ。彼と愛人との間に生まれたアドニスは、母親を亡くし里親を転々としていたある日、アポロの妻メアリー(フィリシア・ラシャド)によってクリード家に引き取られる。やがて青年へと成長したアドニスは、社会人生活を送る傍ら自己流のボクシングでローカルリングの凄腕ファイターとして活躍。プロボクサーになるためクリード家を出た彼が向かったのは、フィラデルフィアにあるレストラン“エイドリアンズ”。ロッキーに弟子入りを申し込むのだ。

初めはアドニスの頼みを断るロッキーだが、彼の真剣な眼差しにトレーナーとなることを承諾するロッキー。やがてアポロの息子であることが世間に知られ注目を集めたアドニスは、ヘビー級の現役チャンピオンであるリッキー・コンラン(アンソニー・ベリュー)と対決することとなる。一方でロッキーは、自身の体を蝕む病魔と対峙する。これまでの「ロッキー」シリーズのすべてを踏襲しながら、「クリード」という新たな伝説の幕が上がった。

『クリード炎の宿敵』ヴィクター・ドラゴ

世界ヘビー級の新王者となり、恋人のビアンカ(テッサ・トンプソン)にもプロポーズをしたアドニス。そんななか、ウクライナから最強のボクサー、ヴィクター・ドラゴ(フロリアン・ムンテアヌ)がやってくる。彼はかつてアドニスの父アポロをリング上で死に追いやったイワン・ドラゴの息子。ロッキーとの試合に敗れたイワンは、国を追放されすべてを失っていた。ヴィクターからの挑戦状を受けるべきではないと考えるロッキーだったが、アドニスは父の無念を胸に、世界中が注目する“世紀の一戦”に挑むことを決意する。

アポロの息子であるアドニスを主人公にした「クリード」シリーズが作られた時点で、「ロッキー」ファンの誰もが期待していた因縁の戦いが実現した『クリード炎の宿敵』。もちろんイワン役はドルフ・ラングレンが演じており、妻役を演じたブリジット・ニールセンも再登場。ヴィクターの役を演じたのはルーマニア出身のドイツ人ボクサーであるフロリアン・ムンテアヌ。オーディションで彼を見出したスタローンは、ラングレンと同じものをムンテアヌから感じたと振り返っており、イワン・ドラゴを彷彿とさせる気迫あふれるファイトシーンは必見だ。

『クリード過去の逆襲』ディミアン・アンダーソン

【写真を見る】ロッキー＆アドニスが死闘を繰り広げた対戦相手、何人おぼえてる？[c] 2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

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そして、かつてスタローンが自らシリーズ作の監督を務めたのと同じように、アドニス役のマイケル・Ｂ・ジョーダンが自らメガホンをとった最新作『クリード過去の逆襲』では、空前絶後の死闘のゴングが鳴り響く。アドニスの前に現れたのは、刑務所から出てきたばかりの幼なじみデイムことディミアン・アンダーソン(ジョナサン・メジャース)。実はアドニスには、家族同然の仲間を宿敵に変えるような誰にも言えない過ちがあったのだ。

デイム役を演じているのは『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』(23)に登場し、2025年に公開される「アベンジャーズ」シリーズの最新作でヴィランとなるカーン・ザ・コンカラー役を演じるジョナサン・メジャース。「ブラックパンサー」シリーズのヴィランであるキルモンガー役を演じたジョーダンとの対決は、まさに全映画ファン注目のカードだ。

アドニスがずっと封印してきた“過去”になにがあったのか。「クリード」シリーズ1作目で描かれたアドニスの生い立ちを知れば、最新作をより深く楽しむことができるだろう。もちろん1作目を観るならば、ロッキーとアポロの友情の歴史を辿る「ロッキー」シリーズも遡って観たくなること間違いなし。このゴールデンウィークは、これまでのロッキーとアドニスの歩みをおさらいし、来たる最新作に備えてみてはいかがだろうか。