超絶アクション満載の『キングダム 運命の炎』は“IMAX推し”!最高の没入感で「飛信隊」と敵陣に飛び込め
音にも注目!キャラクターの心情と重なり合う、宇多田ヒカルの主題歌「Gold ~また逢う日まで~」
アクションシーンにおいては、効果音も重要な役割を担っている。プロデューサーの松橋真三は「今回は、特に音にこだわりました」と明言。『トップガン マーヴェリック』(20)や『DUNE/デューン 砂の惑星』(20)の音を音響チームに解析してもらい、ハリウッド大作に負けない音響作りを志したという。馬がドガガガッと駆ける音はお腹まで響き、剣と剣がぶつかり合う音、人が吹っ飛んでいく音、群衆の雄叫びなど、IMAXの澄んだ深みのあるサウンドを実現する高度な音響技術によって、目の前で戦いが行われているかのようなリアリティを感じさせてくれる。万極が恨みの重さと共に剣を振るう場面の音は、鳥肌が立つほど恐ろしい。
アクション映画にとどまらず、それぞれに葛藤や秘めた想いがあり、「なぜ戦うのか」という理由を深く掘り下げた本作は、キャスト陣が「『キングダム』が別の次元へと行った」「いよいよ『キングダム』が始まったと感じた」と胸を張る自信作。宇多田ヒカルが1年半ぶりに書き下ろした新曲「Gold ~また逢う日まで~」も、悲しみも自分のものとして取り込みながらも、力強く前進していく信たちの心情を見事に表現した1曲となっている。せつなくも優しい、宇多田の特別な歌声が流れるエンドロールをIMAXの音響で最後まで聞き遂げ、ますます熱を帯びていく「キングダム」の世界をたっぷりと楽しんでみてはいかがだろう。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
文/成田おり枝
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