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吹替キャスト経験者も登場!ディズニー好き著名人が選んだ名曲で振り返る、『ウィッシュ』へ続く100年の軌跡

コラム

吹替キャスト経験者も登場!ディズニー好き著名人が選んだ名曲で振り返る、『ウィッシュ』へ続く100年の軌跡

IMALU&尾上松也は『ライオン・キング』からセレクト!「肩の力が抜ける」(IMALU)「大好きな曲」(尾上松也)

動物たちの王国、プライド・ランドを舞台に、王の息子シンバが叔父に奪われた玉座を取り戻すため、新たな王として覚醒するまでが描かれる『ライオン・キング』(94)。同作については、IMALUと俳優の尾上松也が思い出を振り返ってくれた。

国を追われた王子が王として覚醒していく『ライオン・キング』
国を追われた王子が王として覚醒していく『ライオン・キング』[c] 2023 Disney

IMALUがピックアップした楽曲は「ハクナ・マタタ」。叔父のスカーの策略によって王国を追われたシンバが行き着いた先で出会った、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァが「(つらいことがあっても)くよくよするなよ。なんとかなるさ」と底抜けに明るく歌うナンバーで、「(『ライオン・キング』の楽曲は)全曲大好きですがなかでも『ハクナ・マタタ』は気持ちが明るくなるので大好きです!歌っているティモンとプンバァを想像しながら聞くと『なにも心配しなくていいか~』と肩の力が抜けます…!」という言葉からもわかるように、誰もがポジティブになれる楽しい一曲だ。

一方、尾上松也は「愛を感じて」について「カラオケでもよく歌いますし、コンサートなどでも何回か歌わせて頂いた大好きな曲です」とコメント。互いに成獣に成長したシンバと幼なじみのナラが再会を果たし、その絆を確かめ合うシーンで流れる楽曲で、大人になったことで生まれた新たな感情や関係性も感じさせる。

土屋アンナが「私たち人間のバイブルの曲」と推すのは『ポカホンタス』の名曲

実在の人物や歴史を扱った『ポカホンタス』(95)を選んだのはモデル・シンガー・アーティストである土屋アンナ。17世紀初頭のアメリカ大陸で出会った先住民の娘、ポカホンタスとイギリス人の冒険家、ジョン・スミスが逢瀬を重ねる姿を軸に異人種間の交流、争いが描かれていく。

ジョン・スミスに自然の尊さを伝えるポカホンタス(『ポカホンタス』)
ジョン・スミスに自然の尊さを伝えるポカホンタス(『ポカホンタス』)[c] 2023 Disney

ポカホンタスが文明人であるスミスに対して、ありのままの自然の美しさ、そこに耳を傾けることを伝える「カラー・オブ・ザ・ウィンド」を土屋はピックアップしている。「自然の大切さを歌詞にしたこの曲は、幼いころの私に刺激を与えてくれました。自然をリスペクトしなければいけない、私たち人間のバイブルの曲です」と説明しており、世界的に環境破壊が進む現在、改めてこの楽曲の意味について考えさせられる。

「導入のかっこよさはトップ級」!豊田エリーの心をつかんだ『ヘラクレス』冒頭を飾る曲


『リトル・マーメイド』について語ってくれた豊田は、ギリシャ神話の英雄を題材にした『ヘラクレス』(97)への思い入れも強いよう。全知全能の神、ゼウスを父に持ちながら、冥王ハデスの陰謀によって半人半神になったヘラクレスが、真のヒーロー(英雄)を目指して冒険の旅に出るアクション・アドベンチャーで、映画の冒頭で流れる「ゴスペル・トゥルースI」に言及している。

ギリシャ神話の英雄を題材にしたアクション・アドベンチャー『ヘラクレス』
ギリシャ神話の英雄を題材にしたアクション・アドベンチャー『ヘラクレス』[c] 2023 Disney

「渋い声のナレーションが始まったかと思ったら、ミューズたちがソウルフルな歌声でその場を乗っ取るのですが、そこが最高に好きです。物語への導入のかっこよさではディズニー映画の中でもトップ級ではないでしょうか」。ゼウスとハデスの関係、神々が暮らすオリンポス、ヘラクレス誕生の経緯など、世界観やバックグランドが語られるゴスペル調の力強いナンバーになっている。

『リメンバー・ミー』『ミラベルと魔法だらけの家』からもIMALUがセレクト!

『塔の上のラプンツェル』(10)から3DCGによるアニメーション作品を発表してきたディズニー。そういった近年の名作たちもIMALUは選んでいる。

まずは、メキシコの伝統的な風習“死者の日”を題材とし、主人公の少年ミゲルと家族の物語を描く『リメンバー・ミー』(17)より「ウン・ポコ・ロコ」。死者の国に迷い込んだミゲルが、そこで出会った骸骨の青年ヘクターと共に音楽コンテストのステージで披露した軽快なギターの音色が特徴の楽曲で、「ドイツに住んでいるお友だちの子ども(6歳の男の子)と遊んでいた時に、その子がギターを持ったので『ミゲルじゃん!』と言ったらニコッとしたので、みんなで『ウン・ポコ・ロコ』をできないスペイン語を真似しながら歌い、大人も子どもも大爆笑。音楽は年齢も言葉も関係なく、みんなを幸せにしてくれるな~と改めて思えた」という思い出があったそうだ。

魔法が使える家族で唯一、魔法が使えないミラベルが主人公の『ミラベルと魔法だらけの家』
魔法が使える家族で唯一、魔法が使えないミラベルが主人公の『ミラベルと魔法だらけの家』[c] 2023 Disney

続いてIMALUが挙げたのは、『ミラベルと魔法だらけの家』(21)。南米コロンビアの奥地に暮らす“ギフト”と呼ばれる魔法の力を持ったある家族の物語で、家族で唯一ギフトを持っていないミラベルが主人公。「クセになる楽曲ばかりで、作品を観たその日から取り憑かれたように毎日聴いていました!特に『秘密のブルーノ』の歌詞を見ながら毎日練習したのですがいまだに披露する場がないです…」とし、ある日突然姿を消してしまったミラベルの叔父、ブルーノについて歌われた「秘密のブルーノ」を選曲している。ブルーノは“未来を見る”力を持っていたため家族や村人たちから敬遠されており、「ブルーノに触れちゃダメ」と何度も復唱されている。その謎めいた存在について好奇心がかき立てられる歌詞がおもしろい。

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■アンケート回答者プロフィール(五十音順)

IMALU
タレント。語学を学ぶためカナダの高校へ留学し、帰国後、ファッション誌でモデルデビュー。現在はタレントとしてテレビ、ラジオで活躍。体や性の悩み、対人関係や恋愛、社会課題についての疑問を”ハダカの声”でディスカッションする「ハダカベヤ」をPodcast番組で配信中。東京と奄美大島で二拠点生活をしている。

尾上松也
歌舞伎俳優。1990年に二代目尾上松也を名のり初舞台を踏む。歌舞伎のみならず、映画やドラマなどでも活躍しながら、2017年にはディズニー映画『モアナと伝説の海』でマウイ役の声優を務める。2023年はドラマ『女神の教室』、新作歌舞伎『刀剣乱舞』、映画『ミステリと言う勿れ』などに出演したほか、12月には新作歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』(新橋演舞場)、2024年1月には「新春浅草歌舞伎」(浅草公会堂)第2部『魚屋宗五郎』ほかに出演する。

木村昴
声優。ドイツ生まれでドイツ人の父と日本人の母を持つ。2005年、14歳の時にオーディションで「ドラえもん」のジャイアン役に抜擢される。声優として活動しながら、俳優、ナレーター、ラッパーや、みずから旗揚げした劇団の座長も務めるなどマルチに活躍。2023年にはディズニー映画、実写版『リトル・マーメイド』でカニのセバスチャン役の吹替声優を務めた。

土屋アンナ
モデル、シンガー、アーティスト。1998年にモデルとしてデビュー。2002年にロックバンド「Spin Aqua」のヴォーカルとして歌手デビュー後、国内外のライブに参加。俳優としては主な出演作に、映画『下妻物語』(04)、『さくらん』(07)などがある。ディズニー映画「ハービー/機械じかけのキューピッド」で吹替声優に初挑戦し、2023年には『ホーンテッドマンション』霊媒師ハリエット役も務めた。

豊田エリー
モデル、俳優。2006年に『陽気なギャングが地球を回す』で映画初出演。2019年に『タロウのバカ』など。近年は舞台、2023年「いつぞやは」、2022年「A la marge –外の道-」パリ公演、「ザ・ウェルキン」「天の敵」「Light house」と出演が続く。

森崎ウィン
俳優、アーティスト。ミャンマーで生まれ育つ。2018年、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たし、2020年には映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2023年はミュージカル「SPY×FAMILY」にてロイド役で主演し、大河ドラマ「どうする家康」で徳川秀忠役を務めるなど、活躍の場を広げている。

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