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『マッドマックス』最新作で若き日のフュリオサ役に抜擢!活躍光るアニャ・テイラー=ジョイの”これまで”に迫る

コラム

『マッドマックス』最新作で若き日のフュリオサ役に抜擢!活躍光るアニャ・テイラー=ジョイの”これまで”に迫る

サスペンスフルな魅力も鮮烈な『ラストナイト・イン・ソーホー』に『ザ・メニュー』

一方で大作や話題作への出演が増え始め、「X-MEN」シリーズの一編『ニュー・ミュータント』(20)では若き特殊能力者を怪演。『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)でおなじみのエドガー・ライト監督が手掛けたスリラー『ラストナイト・イン・ソーホー』(21)での60年代ロンドンの亡霊のような歌手の役も忘れ難い。サスペンスコメディ『ザ・メニュー』(22)では悪しき美食文化に反抗する女性を演じて、こちらも鮮烈な印象を残した。

60年代ロンドンの亡霊のような歌手の役が強烈な印象を残した『ラストナイト・イン・ソーホー』
60年代ロンドンの亡霊のような歌手の役が強烈な印象を残した『ラストナイト・イン・ソーホー』[c] 2021 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

大ヒット作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではピーチ姫の声優に

ほかに、ジェーン・オースティン原作の『EMMA エマ』(20)では文芸ドラマのヒロインを務め、『プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険』(19)や、人気ゲームを映画化した大ヒット作『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)などのアニメーションでは声優業にも挑んだ。こんな具合に、テイラー=ジョイの俳優としての10年は芸域を広げ続けた期間でもあったのだ。モデル出身らしい整った体型と、エキゾチックな美貌は、もちろん彼女の強い武器ではあるが、それだけでは成功し得ない。キャリア開拓への意欲こそが彼女をスクリーンで輝かせた最大の理由だろう。

卓越したリーダーシップを持つピーチ姫を演じた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
卓越したリーダーシップを持つピーチ姫を演じた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』[c] 2023 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

『マッドマックス』のフュリオサ役から目が離せない!


さて、注目の新作『マッドマックス:フュリオサ』だ。『~ 怒りのデス・ロード』を観た方ならわかると思うが、女戦士フュリオサはタフな戦いを強いられ、肉体的にも過酷な目に遭う。新作のフュリオサは若い設定だが、ストーリーを追う限り、より苛烈な体験をすることになるようだ。これをテイラー=ジョイが演じるとなれば、彼女にとってもこれまで以上にハードなアクション演技を必要とされるだろう。予告編を見ても、その片鱗が垣間見える。ともかく、アニャ・テイラー=ジョイがスクリーンに刻み付けた熱演は、目の離せないものとなるに違いない。

文/有馬楽

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