“戦艦大和”の美しい模型に、あのレジェンド俳優たちがメロメロ!?<写真19点>
一人の天才数学者の奮闘を軸に、“戦艦大和”の建造を巡って推進派と反対派の信念がぶつかり合う、映画『アルキメデスの大戦』がいよいよ公開となった。そんな大和を巡る熱いドラマに説得力を与えているのが、レジェンド俳優たちも思わずウットリとした眼差しを向ける、美しい戦艦大和の模型や精巧な設計図の数々だ。
日本海軍による造船をはじめ、技術戦略をテーマとした三田紀房による同名コミックを、山崎貴監督が実写化した本作。欧米との対立が激化する昭和8年、戦艦大和の建造反対派の少将・山本五十六(舘ひろし)によってスカウトされた数学者の櫂(菅田将暉)は、数学を武器に、推進派が出した建造の見積もりの裏に隠された真実を暴こうと奔走していく…。
『永遠の0』(13)の撮影でも、“ゼロ戦”の原寸大模型を使用するなどのこだわりを見せた山崎監督。“戦艦大和”は、子どものころから大好きだったという。本作でも米軍の資料を集めたり、当時の乗組員の話を聞いたりと綿密なリサーチを敢行。劇中に登場する滑らかなボディラインが美しい模型や、びっしりと線が描き込まれた設計図の細かさからも、そのこだわりぶりをうかがうことができる。
そんな模型の美しさには、橋爪功演じる少将の嶋田や小林克也演じる海軍大臣の大角といった推進派の“強面おじさま”たちもメロメロに…。普段は威厳を漂わせているお偉方たちが「カッコよろしいなあ~!」と思わずこぼし、ジーっと食い入るように模型を見つめる少年のような姿には、どこか微笑ましさすら覚えてしまう。
このほかにも、将校たちの“戦艦愛”がにじみ出ているシーンがいくつも登場する本作。彼らの“熱いロマン”や童心に帰った“澄んだ眼差し”を、ぜひスクリーンで確認してみてほしい!
文/トライワークス
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